連載

夏のハイエンドスマホ5機種で撮り比べ(前編) 「超広角」と「望遠」の実力は?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

いよいよ出そろったカメラが得意なハイエンドスマホたち。今回はそこから5機種をセレクトして、カメラ性能を比較してみた。前編では、超広角撮影と望遠撮影の性能をチェックする。

超広角撮り比べ

 では、超広角から撮り比べスタートだ。超広角カメラを持っていない(持っているけど、動画専用)のAQUOS R3は……エントリーなしというのもかわいそうなので、動画のキャプチャーをどうぞ。


Xperia 1。大きくゆがんでいるけれども、それは仕様。「ゆがみ補正」をオンにすると補正されるが、その分画角が狭くなる。お好みで設定しよう

AQUOS R3。超広角で撮った動画から切り出したもの。参考までに

Galaxy S10+。これが一番広角。超広角ラヴの人はこれですな

P30。他の4機種に比べてやたらコッテリした濃い色だけど、特別な設定はしていない。P30は超広角カメラだけこんな感じなのだ。謎である

Reno 10x Zoom。バランスのいい画作りの超広角

 ちなみに、超広角カメラともなると、どうしてもディテールが甘くなりがちだが、ディテール描写が一番しっかりしているのはXperia 1。とにかく超遠近感を楽しみたい、広い範囲をばしっと押さえておきたいという画角重視ならGalaxy S10+ってとこだ。

 スペック上はGalaxy S10+が最も広角だが、撮ってみるとXperia 1の方が広い範囲が写る。ただし、ゆがみを補正するかしないかで大きく変わるので、ゆがみを補正して真っすぐにした状態ではGalaxy S10+が最も広角といってよい。

advertisement

メインカメラ(広角カメラ)撮り比べ

 続いて、どのカメラも最もよいレンズとセンサーを搭載しているメインカメラ。まあ一番使うカメラだからね。センサーサイズも違うので画素数だけで判断はできないが、どれも画質的にはかなりのレベルだ。


Xperia 1。拡大して見ると、このシーンだけちょっとぶれているのは謎(2枚撮っているけどどっちも同じだった)。
注:等倍で見るとブレているが、他と作例を合わせたかったため掲載しています。恐らく、手ブレ補正機構が誤作動してブレてしまったものと思われます。でないと1/4000秒でぶれるとかあり得ないので。このシーンを撮影した2枚以外はその現象は起きおらず、もしかして温度が高くなりすぎたせいで誤作動した? という懸念も

AQUOS R3。ちょっとシャープネスが高めできっちりした写りはSHARPらしいところ

Galaxy S10+。シャープネスは強すぎず、解像感もあって階調もしっかりしていて安定感がある

P30。ちょっと濃いめのコッテリ感がHuaweiらしいところ。見栄えのする画作りだ

Reno 10x Zoom。青空の色合いにちょっと個性がある感じだけど、不自然さはない

 メインカメラなのでもう1つ撮り比べいっておきます。ちょっと逆光気味のときどう処理するか。


Xperia 1。今回はブレもなくディテールもちゃんと出ている。極めてカメラ的な意味で清く正しい写り

AQUOS R3。背景の明るさに引っ張られてちょっと暗い。もうちょっと明るく撮れてくれるとうれしい

Galaxy S10+。めちゃ鮮やかだが、好き嫌いが出そう。自動的にHDRが働いて、実にHDRっぽいドラマティックな写りになった

P30。HDRが働いて空は白トビせず、暗部がつぶれていないのはいいのだけど、全体に白っぽい感じに。明るめに仕上げようという意図が感じられる

Reno 10x Zoom。鮮やかでオブジェの色も明るさもよい。見栄えのするいい感じの仕上がりだ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.