約146gの軽量ボディーを実現した「AQUOS zero6」登場 5Gミリ波やeSIMにも対応
シャープが、2021年の秋冬モデルとして、スマートフォン「AQUOS zero6」を発表。必要十分な機能を備えながら、約146gという軽量ボディーを実現した。カメラには、AQUOS R6の画質技術をベースに開発した新画質エンジン「ProPix3」を採用した。
シャープが9月27日、スマートフォンAQUOSの新製品「AQUOS zero6」を発表。2021年秋以降に投入する。カラーはブラック、ホワイト、パープルの3色展開。キャリアはauとソフトバンクが取り扱う。
AQUOS zero6は、必要十分な機能を備えながら、約146gという軽量ボディーを特徴とする5Gスマートフォン。シャープによると、画面サイズ6型以上で、バッテリー容量4000mAhを超え、IPX5以上の防水性能を備える5Gスマートフォンで、世界最軽量を実現したという(2021年9月28日時点)。
AQUOS zero6は今回で4世代目となるが、初代「AQUOS zero」は約146g、2世代目の「AQUOS zero2」は141gという軽量化にこだわってきた一方で、イヤフォンジャックやmicroSDスロットなど省かれた機能も多かった。3世代目の「AQUOS zero5G basic」は、5Gに対応してスペックの穴も減ったが、約182gと重くなってしまった。
AQUOS zero6は、5Gのミリ波、4000mAh以上のバッテリー、イヤフォンジャック、microSDスロット、3眼カメラを搭載しながら、AQUOS zero2からわずか5gの増加にとどまる146gを実現した。その背景には3つの工夫がある。1つがマグネシウム合金フレームを用いたことで、7.9mmという薄さにも貢献した。2つ目が強化ガラスとしてCorning Gorilla Glass Victusを採用したこと。薄く加工することで、軽さと耐久性を両立させた。3つ目として薄型のバックパネルを採用したことで、AQUOS zero5G basicから約10%軽くできた。
ディスプレイは約6.4型のフルHD+(1080×2340ピクセル)有機ELを搭載しており、10億色の表示や最大240Hz駆動をサポートする。指紋センサーはディスプレイに内蔵している(ただしAQUOS R6で採用した超音波式ではない)。プロセッサはSnapdragon 750G 5G、メインメモリは8GB、内蔵ストレージは128GBを備える。バッテリー容量はAQUOS zero5G basicの4050mAhからわずかに減った4010mAhだが、スタミナは20%アップしたという。5G通信はSub-6に加え、スマートフォンAQUOSとしては初めてミリ波にも対応した。
アウトカメラは約4800万画素の広角カメラ、約800万画素の望遠カメラと超広角カメラの3つで構成される。F値と焦点距離は広角カメラがF1.8と26mm、超広角カメラがF2.4と15mm、望遠カメラがF2.4と53mm。薄暗い場所でも高速でピントを合わせやすくなるレーザーAFも備えている。
AQUOS R6のカメラ画質技術をベースに開発した新画質エンジン「ProPix3」を採用したことも特徴。ノイズ低減やエッジ強調処理により、ディテールをより自然に表現し、広いダイナミックレンジを確保できるとしている。インカメラは約1260万画素となる。
サイズは約73(幅)×158(高さ)×7.9(奥行き)mm、重量は約146g。IP68の防水・防塵(じん)やおサイフケータイもサポートする。eSIMにも対応しており、物理SIMと合わせてDSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)で運用できる。
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