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iOS 15の「集中モード」を試す 従来の「おやすみモード」とは何が違う?(2/2 ページ)

iOS 15では、従来の「おやすみモード」が「集中モード」へと変わり、その内容も強化された。この集中モードの中では、「仕事」や「パーソナル」といった複数のタイミングで使えるモードある。通知を制限したり、ホーム画面やロック画面をカスタマイズしたりできる。

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日時や位置情報に基づいて集中モードを切り替える

 集中モードのオン/オフを切り替える手段は、複数用意されている。先の設定画面にあるスイッチでオン/オフの切り替えが可能だが、利用する度に設定アプリを起動するのは面倒だ。そこで最も手軽な方法になるのがコントロールセンターからの切り替えだろう。

 コントロールセンターに表示される「集中モード」のボタンを長押しすることで、先の手順でカスタマイズしたモードが表示され、オン/オフ操作が行える。また、各モード名称の右端にある「…」ボタンをタップすることで「1時間」「今日の夜まで」「この場所から出発するまで」「このイベントが終了するまで」という設定条件を選んでオンにすることも可能だ。


コントロールセンターで「集中モード」を長押し(写真=左)、「…」をタップすると時間を指定してオンにできる(写真=右)

 設定アプリ内のカスタマイズでは、日時や位置情報に基づいて、自動的に集中モードを有効にするための機能もある。集中モードの扱いに慣れてきたらこちらも利用してみよう。

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 具体的には、設定アプリで各モードをカスタマイズする画面を起動し、「スケジュールまたはオートメーションを追加」をタップ。次画面では「時刻」「場所」「App」「スマートアクティベーション」という項目が表示されるので、適したものを選ぼう。


「スケジュールまたはオートメーションを追加」をタップ(写真=左)。「時刻」や「App」などを選んでオートメーションを作成できる(写真=右)

「時刻」を選んだ画面(写真=左)。「App」を選んだ画面(写真=右)

 例えば、「時刻」を選び、平日の9時から17時までは仕事モードをオンにする、といった制御にしておけば、手動での切り替えは不要になる。同様に自宅にいる間は「パーソナル」モードがオンになるとか、特定のゲームを遊んでいる場合には、「ゲーム」モードがオンになる――といったカスタマイズが可能だ。

 一方、スマートアクティベーションについては、ユーザーの行動パターンを学習するというモードになる。公式のサポートページを参照しても、「スマートアクティベーションを使うと、1日の中で適切なタイミングで集中モードが自動的に適用されます」や「位置情報やAppの使用状況といったシグナルに基づいて、1日の中の適切なタイミングで集中モードが自動的に有効になります」としか書かれていないので、ユーザー側でオン/オフの正確なタイミングを把握するのは難しそうだ。望まぬタイミングで通知がオフになってしまう可能性もゼロではないので、挙動に注意しながら利用すべきだろう。

 なお、通知で「集中モードの提案」という画面が表示されることもある。例えば、筆者は「自宅にいるときに、自動的に“パーソナル”集中モードをオンにすることを許可しますか?」という通知が表示された。「常に」をタップすると、オートメーション設定が追加される。もし誤って選択してしまった場合には、先述の設定画面から再変更もできるので覚えておこう。

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