「Pixel 6 Pro」のカメラは20倍ズームと画像処理がすごい! iPhone 13 Proとの画質比較も(3/4 ページ)
今のスマホカメラの高画質を支えている「コンピュテーショナルフォトグラフィー」(演算処理)の雄といえば、Googleである。そのGoogleが独自に開発したプロセッサを搭載した「Google Pixel 6 Pro」のカメラは、すごいズームと魅力的な画像処理機能を備えているのだ。
Pixel 6 Proならではの撮影をしよう
ここからはPixel 6 Proのいろんな撮影機能を試したい。まず、カメラを向け、フォーカスを合わせたいところをタップすると、そこを中心に、全体の明るさ(露出)とシャドー部の明るさをそれぞれ調整できる。これは以前からの機能だが、今回は色温度もシフトできるようになった。
Pixel 6 Proはカメラ任せでもかなりいい感じに自動的に調整して撮ってくれるが、もうちょっとこうしたいなってときもある。
例えばこの銀杏。逆光なので確かにこんな感じなんだけど、黄色く色づきはじめている葉をもうちょっと分かるようにしたいよね、と思う。
そういうとき、こんな風にシャドー部をぐぐっと持ち上げて影になっている葉を明るくし、ちょっと葉が青っぽいのでもうちょっと赤みを足したい、と思う。そこでこう調整して撮る。
と、こうなる。
これは写真の知識がなくても感覚的に使えるので、慣れるとめちゃ便利だ。人を撮るときも顔をもうちょっと明るくしたいときなんかに使える。
続いて背景をぼかすポートレートモード。カメラモードで人物を撮ろうとすると「ポートレートモードを試す」って促されることもある。
で、ポートレートモードで撮ってみた。
Pixel 6 Proのポートレートモードは汎用(はんよう)の「背景ぼかしモード」としても優秀だ。特に近距離でも問題なくボカしてくれるので、料理を撮るときにもいい。「ポートレート」なんて名前をやめて「ボケ(bokeh)」モードにしちゃえばいいのにと思う。
続いて、新しく搭載された「モーション」モード。これは動きがある写真を撮るときに楽しめる。例えば「モーション」で「長時間露光」を選ぶと、真っ昼間でも超スローシャッターで撮ったような写真を撮れる。コンピュテーショナルフォトグラフィーの最たるもので、細かく連写して動きがある部分をつなぐのだ。
例えばこんなシーン。
通常の撮影だと、晴天下なのでシャッタースピードが速くなって列車は止まって映る。
でも長秒時露光をかけるとこんなことになるのだ。真っ昼間の長秒時露光である。
もう1つの「アクションパン」は、動きながら撮ったり流し撮りをした際、メインの被写体とそれ以外を見極めて、動きがあるような写真を撮ってくれる機能。流し撮りに使うとこんな風に撮れる。真っ昼間に高速シャッターなのに流し撮りという技。
Googleらしい試みとして楽しみたい。
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