4万円台「OPPO Reno7 A」の“3年使える”は本当か 実用視点で検証した結果(1/3 ページ)
6月発売の5Gスマートフォン「OPPO Reno 7 A」。“スペックに現れない部分”にこだわりのあるミッドレンジモデルの実力を検証する。
OPPOの最新5Gスマートフォン「OPPO Reno 7 A」をレビューする。Reno7 Aは目立ちすぎない見た目や、優しい手触りなど“スペックに現れない部分”にこだわりのあるミッドレンジモデルだ。
オープンマーケット版(いわゆるSIMロックフリー版)は、Amazon.co.jpや量販店、MVNOなどで販売される。OPPO公式オンラインショップでの直販価格は4万4800円(税込み)。大手キャリアでは、au/UQ mobile、Y!mobile、楽天モバイルやMVNO各社が販売する。
OPPO Reno 7Aは薄型・軽量に防水・おサイフケータイなどのニーズの高い機能を一通りそろえて、SNSや動画再生などに必要十分な処理性能を備えたモデルだ。画面サイズは6.4型でサイズは73.4(幅)×159.7(高さ)×7.6(奥行き)mmで、重量は約175g。縦横比は20:9とやや縦長寄りだ。
デザインでは「OPPO Glow」と名付けられた、薄い樹脂を何層かに重ねて成形する背面加工を採用。光がかかると、薄日がかった虹のような柔らかい色彩を放つ。ミドルレンジで多い樹脂製のボディーだが、プラスチックの素材感をあえて隠さずに、むしろ生かして親しみやすい質感に仕立てている。
ほどよく厚みがあり、側面は端部が面取りされた形状となっている。背面のザラザラした手触りが手にフィットするため、ホールド感は良好だ。
前面ディスプレイにはAGC製の強化ガラス「Dragontrail STAR2」を採用し、耐久性を高めている。また、これまでのOPPO製スマートフォンと同様に、画面保護フィルムは出荷時から貼り付けられた状態となっている。
ディスプレイの下辺中央に画面内指紋センサーを備えており、素早くロック解除できる。指紋センサーの位置はやや画面下寄りだが、端末を取り出して底部を支えながら持ち替えたときにちょうど親指が来る位置と考えると、違和感のない場所にある。
発色の良い有機ELディスプレイを搭載
OPPO Reno7Aのディスプレイは6.4型で有機EL。液晶ディスプレイ搭載の前世代モデル(Reno5 A)と比べると色再現性が高く、写真を鮮やかに表示できる。解像度もフルHD+(1080×2400ピクセル)と必要十分だ。また、90Hzの可変リフレッシュレートをサポートしており、SNSなどのスクロール操作時を滑らかな表示になる。
細かな弱点を挙げるなら、最大輝度は600ニトと有機ELとしては控えめだ。また、Reno7 AのディスプレイはHDR再生に非対応となっている。
この輝度の低さは明るい屋外での視認性に影響がありそうだが、実際には気にする必要はなさそうだ。炎天下の屋外で利用してみたり、ハイエンドモデルと比べてみたりしても、画面が見づらいと感じることはなかった。一方で、HDR非対応のため、特にNetflixなどの海外ドラマで暗いシーンを表示するときには若干見づらいように感じた。
オーディオ面について、内蔵スピーカーはモノラル仕様。音の迫力はないが、割れんばかりの大きな音で再生できる。可もなく不可もなくといった印象だ。外部出力として3.5mmのイヤフォンジャックを搭載し、有線イヤフォンを利用できる。また、FMラジオチューナーも搭載している。Bluetooth オーディオは高音質コーデックのaptX HDやLDACをサポート。多くのスピーカーでハイレゾ相当の音源が再生できる。
関連記事
「OPPO Reno7 A」は何が変わったのか 先代の「Reno5 A」と比較する
OPPOの日本向け最新スマートフォン「OPPO Reno7 A」が6月23日から順次、発売される。「ときめき、長持ち。」というキャッチコピーを採用しており、長く使えることを目指した。Reno5 Aよりも薄くて軽くなり、バッテリー容量も増加。Reno5 Aでは液晶だったディスプレイは有機ELに変更した。「OPPO Reno7 A」のカメラを試す Reno5 Aから画素数が減っても高画質 ただし動画は残念
3年間使い続けられるスマホと銘打って発売した「OPPO Reno7 A」。「グリッド」「水準器」を表示して「AIシーン強化」をオンにするといい絵が撮れる。実際に写真と共に確認しよう。ヒットする条件が整った「OPPO Reno7 A」 それでも“長く使う”上で気になる2つの課題
オウガ・ジャパンは、OPPOブランドの最新モデル「OPPO Reno7 A」を、6月23日に発売する。Reno Aシリーズの売りともいえる、サイフケータイや防水・防塵などの日本仕様は網羅している。一方で、Reno7 Aは、機能やスペックが“進化しただけでなく、日本市場に向けたローカライズも“深化”している。「OPPO Reno7 A」が6月23日発売 FeliCaやメモリ拡張対応で4万4800円
オウガ・ジャパンが6月16日、SIMロックフリースマートフォンの新製品「OPPO Reno7 A」を発表した。6月23日に発売する。au、Y!mobile、楽天モバイルの3キャリア、MVNO、家電量販店などが、同日以降に順次販売する。「OPPO Reno7 A」インタビュー:“長く使えるスマホ”の本気度、デザイン刷新の裏で起きたこと
OPPO Reno7 Aの発表にあたり、オウガ・ジャパンの製品担当者が新モデルの狙いを語った。長く使えるスマホを目指し、日本向けのデザイン検討を重ねたという。OSバージョンアップの提供方針など、気になる点を確認した
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.