ライカのスマホ「Leitz Phone 2」を深掘り AQUOS R7とはどこが違う?(4/4 ページ)
11日18日発売のライカのスマホ第2弾「Leitz Phone 2」。ベースモデルのAQUOS R7と比較しつつ、Leitz Phoneならではの機能を中心に紹介する。
主なスペック:鮮やかディスプレイ、高速指紋認証も健在
前述した通り、Leitz Phone 2のハードウェアやソフトウェアは、ほぼ全てベースモデルのAQUOS R7と共通している。そのため、AQUOS R7のカメラ以外の特徴も引き継いでいる。
ディスプレイはシャープ製の6.6型Pro IGZO OLED(有機EL)を搭載する。1260×2730ピクセルという高解像度で、120Hzのいわゆる倍速駆動にも対応。画面書き換えがない瞬間は待機電力が少ないというIGZOの特性により、省電力という特徴も備えている。また、ピーク輝度2000ニトというスマホとしては最高クラスの明るい表示が可能なディスプレイで、日差しの強い環境下でもしっかりと画面を表示できる。
ディスプレイの下部には指紋センサーを内蔵する。画面内蔵型の中でも高速に認証できる超音波式で、認証範囲が広く、2本指によるセキュアな認証も可能。指紋センサーを長押ししてアプリを起動する「Payトリガー」機能を搭載する。インカメラによる顔認証にも対応する。
プロセッサはSnapdragon 8 Gen 1(8コア)で、メモリは12GBを搭載する。ストレージは512GBを内蔵。最大1TBのmicroSDXCを追加して保存領域を拡張できる。背面カメラのイメージセンサーは1型で、有効画素数は4720万画素。レンズはF1.9相当。190万画素の距離計測用のセンサーを装備する。インカメラは1260万画素で、F2.3、焦点距離27mm相当。
モバイル通信の仕様もAQUOS R7に準じており、国内では5Gおよび4G LTEで国内全キャリアが提供する主要周波数帯をカバーする。具体的には5GがBand n3/n28/n77(3.4GHz/3.7GHz)/n78/n79をサポート。4G LTEはBand1/3/8/11/18/19/21/41/42対応となる。Wi-FiはWi-Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ac)をサポートする。IP5X・IP8X、IP6X準拠の防水・防塵(じん)仕様で、おサイフケータイも搭載する。
本体サイズは約77(幅)×161(高さ)×93(奥行き)mm。重さは約211g。バッテリー容量は5000mAh。外部端子はUSB Type-C端子と3.5mmイヤフォンジャックを備える。OSはAndroid 12を搭載。発売後2年間のアップデートと最大2回のOSバージョンアップが保証されている。
付録:Leitz Phone 2とAQUOS R7のスペック比較表
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