Xiaomi 12T Proは19分で100%充電 ソフトバンクが「急速充電」を訴求するワケ
ソフトバンクが、Xiaomi製のスマートフォン「Xiaomi 12T Pro」を12月16日に発売する。ソフトバンクはXiaomi 12T Proに対して、「神ジューデン」という戦略的なワードを打ち出して訴求していく。今後は第2、第3弾の神ジューデン対応機種を投入していく計画だ。
ソフトバンクが、Xiaomi製のスマートフォン「Xiaomi 12T Pro」を12月16日に発売する。ソフトバンクはこれまで、2021年2月に「Redmi Note 9T」、2022年4月に「Redmi Note 10T」を発売しており、同社が扱うXiaomiのスマートフォンは3機種目となる。
これまでと大きく違うのは、Redmi Note 9TとRedmi Note 10Tがミッドレンジモデルだったのに対し、Xiaomi 12T Proはフラグシップモデルであること。そしてソフトバンクは、Xiaomi 12T Proに対して、戦略的なワードを打ち出して訴求していく。それが「神ジューデン」だ。Xiaomi 12T Proは、19分で100%までの充電が可能な120Wの急速充電に対応しており、この充電スピードの速さから神ジューデンと名付けている。
スマホのバッテリーといえば、大容量バッテリーを搭載して連続駆動時間の長さを訴求するケースが多かったが、充電スピードをここまで訴求するのは珍しい。ソフトバンクの調査によると、スマートフォンの充電で75%のユーザーが「困ったことがある」と回答したという。
スマートフォンを充電できる平均W数を33Wとした場合、5000mAhのバッテリーを100%まで充電をするには54分ほどかかる。前の晩に充電しなかったことに朝気付いても、慌ただしい中で十分な充電時間を確保できないことは多い。前の晩に充電できていればいいが、寝落ちして充電し忘れることもありがちだ。
そこでソフトバンクが着目したのが急速充電だ。ソフトバンク常務執行役員の菅野圭吾氏は「充電時間を短くすることで、(なかなか満充電できない)ハラハラドキドキを解消できる市場があるのではないかと見ていた」と話す。また、スマートフォンの訴求はカメラ、ディスプレイ、パフォーマンスなどどうしても画一的になりがちだが、充電の速さは他機種にはない大きな特徴になることに加え、充電の速さを求めるニーズが大きかったことから、急速充電の市場を開拓することを決めた。
19分で100%充電ができるのなら、前の晩に充電を忘れても、時間のない朝でも100%充電して出掛けられて、モバイルバッテリーを持ち歩いたり、充電スポットを探したりといった、充電のストレスから解放されるというわけだ。ちなみに神ジューデンの定義は、20分以内に100%充電できることだという。「将来的には、もっと短く訴求できるのではないか。(3分で充電できる)インスタントラーメンのような状態に持っていける」と期待を寄せた。
この神ジューデンを一般層に訴求すべく、ソフトバンクは吉沢亮さんと杉咲花さんを起用したテレビCMも12月14日から展開する。Xiaomi 12T Proを神ジューデンの第1弾機種と位置付け、今後、第2、第3弾の神ジューデン対応機種を投入していくという。メーカーはまだ決まっていないそうだが、第2弾は2023年中に投入する計画だという。
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