「Xiaomi 12T Pro」の“2億画素カメラ”はどんなシーンで真価を発揮する? 試した結果:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/2 ページ)
もはや何が何だかというレベルの、2億画素というカメラを持つ「Xiaomi 12T Pro」。16個の画素を1つにまとめて精細な画像を撮影できるだけでなく、2億画素全てを使って撮影もできる。そうすると高画質な画像を撮れる一方、ファイルサイズは約52MBとなる。
ポートレートや料理、夜景を撮ってみた
2億画素の話だけで終わってはいけないのでそれ以外の作例をダダダッと。
カメラアプリの「写真」モードは0.6xと1xと2x。さらに最高で10xまでいける。1x以上は200MPの広角カメラを使う。
0.6xの超広角カメラは800万画素なので画素数は少なめ。メインカメラに力をぐぐぐっと入れた分、超広角カメラやマクロカメラとの性能差広がってしまった。
人がいればもちろん見つける。
顔が近いときは瞳で。
瞳を見つけられないときは顔で。
シャープネスが強めの画作りなのでビューティー機能はオンにした方がいいと思う。
続いて、ポートレートモードで背景ぼかし。
ポートレートモードはいろいろと応用が効いていい。
フィルター機能も面白いので「フィルム」調で1枚。
続いて料理。ピントが合っている中央の目玉焼きの周辺の肝心なところ(つまりピントがほんのちょっとずれているとこ)が気になるけど、料理を認識したときの色や明るさは完璧だ。
で、料理を真上から撮るとどうしても影が落ちやすい。そんなときはギャラリーアプリの「AI」編集機能の「消しゴム」から「食べ物の影を消す」をかけてみる。
完璧ではないけど、がんばってくれた。
このAI編集機能は昨今のトレンドで、当然「人を消す」機能もある。
こういうAIを使った編集は、昨今のAI生成絵画や写真を見るに付け、毎年進化していくんだろうな。
次は望遠。5xの望遠で入線してくる列車と背景に見える富士山を撮ってみた。悪くはないけど、ちょっとエッジのシャープネスが強め。デジタルズーム時の処理ではもうちょっと頑張れる気はする。
夜景モードはなかなか優秀。いつもここで夜景モードで撮ると1~2秒かかるのだけど、Xaiomi 12T Proはセンサーサイズが大きめ(1/1.22型)な上に16画素を1つにまとめるという大技が効いているのか、多少暗いくらいでは長時間撮影にならない。
このカメラ、暗所には強いぞ。
インカメラや動画もがんばっている
インカメラは2000万画素とかなりがんばっている。
ポートレートモードで自撮り。セーターのエッジなんかも不自然さがほぼなくてけっこういい。
動画は画素数が多いだけあって、最高で8Kの24fps(最長で6分)までいける。メインカメラの無双っぷりがなかなかだ。ムービー効果やクローン、Vlogモードなど動画系の遊べる機能は以前から引き続き搭載だ。
その中からフリーズフレームで撮ったものを1つ。
今回、2億画素だーってんで200MPを中心に撮ってみたけど、つまるところ「16画素を1つにまとめる」ことで実質的な画素サイズを大きくする「Tetra^2 pixel」の力は偉大。けっこう暗いところでもいける。
200MPモードはファイルサイズ的にもクオリティー的にもムチャだけど、50MPモードならクオリティーも高いので、ちょっと高画質で残したいときは50MPがおすすめだ。
超広角とマクロカメラはちょっと弱いけど、メインカメラ豪華主義スマホとして最高に遊べそう。
にしても、2億画素、とまでいわれちゃうと数字が大きすぎて逆にどのくらいすごいかピンとこないんじゃないかと思わないでもないです。マンションなら想像できても億ションだとできない、みたいな……ってそれは違うか。
モデル:長谷川実沙
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