KDDIが「副回線サービス」を3月29日に提供 月額429円、データ容量は500MBで300kbps
KDDIと沖縄セルラーは、ソフトバンクの回線に切り替えて利用できる「副回線サービス」を3月29日から提供する。auとUQ mobileのユーザーが対象。月額429円(税込み)で500MBのデータ容量を300kbpsの速度で利用できる。
KDDIと沖縄セルラーは、auとUQ mobileのユーザー向けに、ソフトバンクの回線に切り替えて利用できるオプションサービス「副回線サービス」を3月29日から提供する。
副回線サービスは通信障害や災害などでKDDIの回線がつながりにくいときに利用することを想定したもの。KDDIとソフトバンクが3月下旬から提供することを予告していた。同様のサービスはドコモも提供する予定。
月額429円(税込み)で、auとUQ mobileの音声プランを利用している人が利用できる。対象機種はauのスマートフォン(5G/4G LTE)とケータイ、UQ mobileのスマートフォン(5G)。SIM形式はeSIMとSIMカードの両方に対応している。電話番号はメイン回線とは異なるものになり、オプション申し込み後に、新たな電話番号で利用する。
月間のデータ容量は500MBで通信速度は300kbps。300kbpsとしたのはソフトバンク通信設備への負荷増を考慮したためだとしている。500MBを超えた場合は月末まで128kbpsに速度が制限される。なお、テザリングオプションは利用できない。
国内通話料金は30秒あたり22円の従量課金のみ用意する。国内SMS送信料は1通あたり3.3円(全角70文字まで)、受信は無料。
副回線サービスはauとUQ mobileのWebサイトから申し込む必要があり、auショップやUQスポット、量販店、併売店などでは申し込めない。申し込み完了から数日以内にeSIM設定に必要な書面またはSIMカードが送付される。その後、手順に沿って副回線の設定を行い、発信テストをもって初期設定が完了する。
副回線サービスは月額550円で法人向けにも提供する。SIM形式はeSIMのみなので、eSIM対応のスマートフォンを利用する必要がある。月間のデータ容量は1GBで通信速度は最大1Mbps。国内通話料金は30秒あたり22円、国内SMS送信料は1通あたり3.3円(全角70文字まで)、受信は無料。
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