AirPods Pro(第2世代)を超えるノイキャン性能 BOSEのワイヤレスイヤフォン「QC Earbuds II」を試す(3/3 ページ)
完全ワイヤレスイヤフォンAirPods Pro(第2世代)とQuietComfort Earbuds II、どちらの何がすごいのか。実機を用いて、比較していく。ビックカメラとヨドバシカメラでの価格(税込み)はAirPods Pro(第2世代)が3万9800円、QC Earbuds IIが3万9600円。
それぞれどんな人に向く?
最後にスペックをおさらいし、まとめに移りたい。
両機ともiPhoneとAndroidに対応するが、先の「探す」機能はiPhone向けなのでAirPods Pro(第2世代)と組み合わせるならiPhoneの方が機能をフルに活用できそうだ。
Bluetoothのバージョンは5.3、コーデックはSBCとAAC。この点は両機共通仕様で、ソニーなどがカバーしがちなaptXやLDACには対応しない。
バッテリー持続時間は公表されている通り、両機ともおおむね6時間の連続再生が可能だった。ただ、AirPods Pro(第2世代)で空間オーディオ対応の楽曲を再生し続けていると、やや短い5.4時間ほどとなった。さすがに半日、終日再生し続けるシーンは飛行機などでの両距離移動などに限られてくるはずなので、ここはケースに入れて小まめに充電するなど工夫すれば気にならないはずだ。
楽曲の一時停止、再生、音量調整、ノイズキャンセリングのオン/オフの切り替えといった操作は両機ともイヤフォン(耳から飛び出る部分)をタッチ、スワイプするなどして行う。
AirPods Pro(第2世代)のサイズはイヤフォンが約21.8(幅)×30.9(高さ)×24.0(厚さ)mm、ケースが約60.6 (幅)×45.2(高さ)×21.7(厚さ)mm。重量はイヤフォンが5.3g、ケースが50.8g。
QC Earbuds IIのサイズはイヤフォンが1.7(幅)×3(高さ)×2.2(厚さ)cm、ケースが6(幅)×6.6(高さ)×2.7(奥行)cm。重量はイヤフォンが約6g、ケースが約60gとなっている。
イヤフォンの耐久性については両機とも汗や水に強いIPX4等級の防滴に対応しており、アクティブなシーンでも問題なく使えそうだ。
両機を一言で表すならAirPods Pro(第2世代)は付加機能が満載、QC Earbuds IIはノイキャン最強、という具合だ。どちらも税込みで4万円に迫る価格であるため、このカテゴリーにしては高価だが、「悩ましい」と思わず口にしてしまいそうなくらい、いい勝負をしていると感じた。
関連記事
AirPods Pro(第2世代)発表、ノイキャン性能2倍強化の最上位モデル 3万9800円
Appleは8日、AirPods Pro(第2世代)を発表した。9月23日発売で価格は3万9800円(税込み)。ノイズキャンセリング性能が大きく向上したほか、充電ケースも改良されている約4万円の「AirPods Pro(第2世代)」は買いなのか? 1カ月使って分かった結論
Appleが9月23日に発売した「AirPods Pro(第2世代)」を1カ月ほど使ってみた。同製品は従来モデルと比べると充電ケースが刷新されたほか、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の改良や、内部設計の見直し、タッチ操作での音量調整対応など、改良されたポイントは多い。AirPods Proが対応した「空間オーディオ」とは? iOS 14では音楽体験も変わる
iOS 14ではAirPodsやBeatsなどのヘッドフォンに関する新機能がいくつか追加された。そこで本記事では新機能についてチェックしていこう。2022年に「iPhone 14 Pro」「AirPods Pro」がベストバイだった理由
2022年も多くのガジェットを購入してきたが、実際に使って満足度の高かった製品を紹介する。スマートフォンでは「iPhone 14 Pro」が個人的なベストバイ。海外のスマートフォンでは「vivo X90 Pro+」の満足度も高かった。新「AirPods Pro」や「Apple Watch Ultra」の実機レポート 試して分かった“新しさ”
Appleのスペシャルイベントでは、iPhone 14シリーズに加え、「AirPods Pro(第2世代)」や「Apple Watch」の新モデル3機種が発表された。AirPods Proは、約3年ぶりに発表されたアクティブノイズキャンセリング対応のワイヤレスイヤフォン。Apple Watchには、シリーズ初となる過酷な環境での使用を想定した「Apple Watch Ultra」が加わった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.