「Galaxy Z Fold5」がスペック以上に“変わった”と感じた理由 Z Fold4ユーザー視点で実機に触れた(2/2 ページ)
サムスン電子が、横折り型の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold5」を発表した。先代のGalaxy Z Fold4から大きな変化はないように見えるが、触ってみると変化を感じた。その答えは「ヒンジ」にある。
特別仕様のSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用
プロセッサには、サムスン向けの特別仕様になるSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用。パフォーマンスの高いプロセッサの性能を引き出すと熱が発生しやすいことから、放熱のためのベイパーチャンバーを前モデル比で38%拡大している。こうした改善の結果、より長い時間パフォーマンスを維持しやすくなっているという。
カメラはハードウェアを刷新したGalaxy Z Fold4から大きく変わっておらず、背面には1200万画素の超広角と5000万画素の広角、1000万画素の3倍望遠の3つを搭載。ただし、Snapdragon 8 Gen for Galaxyを採用したことでISP(Image Signal Processor)が変わり、画質は向上している。こうした点は、日本で4月に発売された「Galaxy S23」と理屈は同じだ。
残念ながら、今回もS Penは本体に内蔵できないが、Galaxy Z Fold5用のケースに収納可能な「S Pen Fold」も合わせて発売される。S Pen Foldは、従来モデルよりも細くなり、持ち運びがしやすくなった。また、ケースはS Penがいつの間にか抜けてしまわないよう、上部でロックがかけられる仕様。S Pen側のサイズが小さくなったことと相まって、より安心して利用できるようになった。
機能だけを見るとマイナーチェンジにも思えるGalaxy Z Fold5だが、ヒンジを刷新したことで、スペックの情報以上に“変わった”印象を与える。手に取ったときに感じるサイズ感や重さは、数値以上だ。その意味で、ヒンジはフォルダブルスマホの完成度を大きく左右するカギとなるパーツといえる。日本での展開予定は明かされていないが、発売が決まった際にはぜひ手に取って違いを確かめてみてほしい。
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