「Xiaomi 14 Ultra」のクアッドカメラはどこがスゴい? 細かすぎるこだわりで「最強のコンパクトデジカメ」に:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)
グローバルイベントで発表されたときからずっと気になっていた「Xiaomi 14 Ultra」。とうとう日本でも発売されたので、そのデキはどうなのか試してみよう。
現在最強のコンパクトデジカメかも
と、Xiaomi 14 Ultraならではの、そしてLeicaっぽい撮影機能を中心に見てきたのだけど、予想以上に「カメラ」でした。
AFは速いしシャッタータイムラグも短いし、カメラによる画質差も大きくないので望遠も超広角もサッと撮れる。
暗所での画質も高くて、ノイズも気にならない。
プロモードにするとシャッタースピードは1/8000秒まで上げられる。
総じて、何を撮ってもホワイトバランスのズレはほとんどなく、すごくクオリティーが高い。カメラユニット自体の性能もさることながら、画像処理の上手さを感じる写りだ。ノイズは抑えながらディテールは残しつつ、色や階調は派手にしすぎず不自然さをなるべくださず……的な上手さだ。
ただ、機能が多すぎて戸惑うこともあって、その辺は分かりやすいヘルプとUIがほしいなとは思う。
例えば画作りだけでも「Leicaオーセンティック」と「Leicaバイブラント」があり、それぞれフィルターが(オリジナルを含めて)15種類。合計30通りなのだ。
動画機能にも「映画」「ビデオ」の2種類があり、スローモーションやタイムラプスもある。
「映画」モード時は背景をボカしたり、自動的にズームしたり被写体を自動的にフレームにおさめたりというシネマティックな映像を撮影可能だ。
他にも言及したい機能があるけど、長くなりすぎるので割愛。注目すべき点は挙げられたはずだ。
大事なのは機能の多さではなく、朝から夜まで、至近距離から無限遠まで、超広角から望遠まで、全てに対応しつつ、写真としてすごくクオリティーが高くて高画質って点にある。その上、撮ってて気持ちいいので大量に撮影してしまう。
さらに別売りの「Photography Kit」を装着すれば、シャッターボタンや電子ダイヤルもつき(ついでに小さなモバイルバッテリーも)、よりカメラとして使いやすくなる。
なんか絶賛しちゃったけど、これはもう2024年一番のコンパクトデジカメといって過言じゃないかもなので、カメラ性能最優先でスマホを選ぶなら(おサイフケータイ未対応なのは残念だけど)、真っ先にこれをチェックすべし、だ。
関連記事
約20万円でも「Xiaomi 14 Ultra」が想定以上の反響だった理由 ミッドレンジは“企業努力”で価格を維持
これまで、フラグシップの投入を見送ってきたXiaomiが、日本で満を持して「Xiaomi 14 Ultra」を発売した。フラグシップモデルゆえに、その価格は約20万円と高いが、想定以上の反響だという。ミッドレンジモデルの展開も含めて、Xiaomi Japanに話を聞いた。日本でも発売する「Xiaomi 14 Ultra」カメラ実写レビュー 光と影を追いたくなる描写、こんなにも写真が楽しいスマホは久々だ
Xiaomi 14 UltraはPhotography Kitを組み合わせることで「スマホでここまで撮れる」という枠を超え、コンデジ以上に多機能で素晴らしい描写をするカメラだ。日本発売も期待の「Xiaomi 14 Ultra」レビュー ライカ品質のカメラだけでなく全方位で満足できる名機だ
Xiaomiから早くもライカ監修スマートフォンの第4弾「Xiaomi 14 Ultra」が登場した。MWC Barcelona 2024でも発表されたが、今回は中国向けモデルを手にする機会を得たので、レビューしたい。ファン待望「Xiaomi 14 Ultra」日本投入のきっかけは“CEOへの要望” 20万円切りは「頑張った」
Xiaomi 14 Ultra 日本投入のきっかけは「ファンの直訴ツイート」だった。社長と商品企画担当者が明かす舞台裏。Xiaomi 14 Ultraを購入するも意外な「落とし穴」にハマる――2大家電量販店では早くも「販売終了(生産完了)」に
MWC 2024で発表された「Xiaomi 14 Ultra」がついに発売された。カメラ機能に引かれてレビュー用機材を借りようとすると在庫が出払い、購入しようとしたが大手家電量販店では“販売終了”となっている。Xiaomiのポップアップショップで何とか購入できたが、確かにこれは良いカメラを搭載している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.