ネコをキレイに撮れるスマホは? “猫島”で「Xperia 1 VI」と「Xiaomi 14 Ultra」のカメラを検証(2/2 ページ)
「Xiaomi 14 Ultra」と「Xperia 1 VI」を使い、岡山県笠岡市の通称「猫島」でネコを撮影してきた。Xiaomi 14 Ultraは画質が圧倒的で、暗所や近接にも強い。一方Xperia 1 VIは「動物瞳AF」と連写速度がカギとなっている。
シャッターボタンで決定的なシーンを逃さず、自然な撮影が可能に
XiaomiとXperiaに共通していえるのが、シャッターボタンの存在が偉大なことです。
ネコ撮影はオートフォーカスが肝心で、一般的なスマホではよく動くネコにピントが合わせ続けられないことがありますが、2機種どちらもシャッターボタン半押しでどこにピントが合っているのかが見られる形で追従(いわゆるコンティニュアスAF)してくれます。
これがあるのとないのとでは大違い。とにかく動き回る被写体に対してどこにピントを合わせているかが見られると安心して撮影できます。特に最近のスマホはセンサーサイズが大きくなってボケやすくなっているので、打率を上げるという意味でも動物・子供・スポーツなど動きものを撮るときにシャッターボタンはあるべきです。
また、自由に構図が撮れるのもいいところです。ローアングルハイアングルどちらでも安定してシャッターを切れるので、パシャパシャ小気味よくスナップ的な撮影が可能です。いいフィーリングでテンポよく撮影できるのは実に心地よいです。
また、シャッターボタン1つで起動→撮影を1秒以内にできるため、散歩中にふとしたシャッターチャンスを逃しません。この点はどちらも私がメインスマホとして使っているiPhone 15 Proよりも優れています。
余談ですが、iPhoneシリーズは最新の16世代からシャッターボタンがついたものの、指の位置は決していいとはいえず、半押しでAFエリアが表示されることもありません。個人的にはシャッターボタンに関しては今回利用した2機種の方が確実に洗練されていると思います。
加えて、両機種ともシャッター音が静かなのもいいところでした。
実は今回iPhone 15 Proも持っていたのですが、シャッター音が大きすぎてネコがびっくりしてしまうことが何度かありました。一眼カメラでもカメラの大きさと音にびっくりすることがあるため、無音のXiaomi、極小音のXperiaはネコ撮影では自然な表情が引き出せて重宝します。先述のシャッターボタンがないこともあり、iPhoneでは撮影しようとは思えず、ほとんど撮ることはありませんでした。
スマホで映えるネコ写真は撮れる!
一般にスマホで動き者は難しいといわれますが、SNSで映えるかわいらしいネコの写真を撮ることは十分可能だと感じました。
ネコの写真を撮るのであれば最低限望遠カメラがあり、できればチャンスを逃さないようにシャッターボタンがあるスマホなら快適に撮影できるでしょう。
また、撮影のコツとしては、
- 人に慣れている子を見つける
- しゃがむ、寝そべるなど、できるだけ同じ目線で撮影する
- まずは望遠カメラで遠くから刺激しないように撮影し、仲よくなれそうなら近くで広角カメラを使ったり、マクロ撮影にも挑戦したりする
- 毛繕いなどの動きに備えていつでもシャッターを切れる構え方(シャッターボタンや音量ボタンに指をかける等)をする
- ねこじゃらしなど道草を使って遊んであげる
といったポイントを押さえられると、いろいろな角度でネコと戯れながら写真を撮ることができます。筆者は(ネコアレルギーが若干悪化した気がしますが)かわいい写真がたくさん撮れたので、みなさんもぜひ試してみてください。
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