京王電鉄、タッチ決済/QRコード認証で乗車する実証実験 11月16日から
京王電鉄らは、11月6日から京王電鉄の全駅でタッチ決済対応のカード/スマートフォンやQRコードを活用した乗車サービスの実証実験を開始。京王電鉄の路線内限定で、京王線と相互直通運転を行っている他社線は利用できない。
京王電鉄、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、オムロン ソーシアルソリューションズ、QUADRACは、11月6日から京王電鉄の全駅でタッチ決済対応のカード/スマートフォンやQRコードを活用した乗車サービスの実証実験を開始する。
2024年3月からタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォンなどを活用したタッチ決済、QRコードを活用した乗車サービスの実証実験を一部駅と京王グループの高尾登山電鉄で運行しているケーブルカー/リフトで実施してきた。これより実証実験を京王電鉄全駅へ拡大し、多様な乗車サービスの提供でユーザーの利便性向上を図るという。
乗車時や降車時に対象改札機の読み取り部にかざすと普通旅客運賃(10円単位運賃)で乗車でき、運賃の決済は利用のカード(クレジット、デビット、プリペイド)の支払方法に応じて精算される。タッチ決済対応ブランドはVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯で、Mastercardは別途追加予定だ。
対象駅は京王電鉄の全線/全駅(新宿駅、芦花公園駅、中河原駅、京王多摩川駅の臨時改札口を除く)。京王電鉄の路線内限定のサービスとなり、京王線と相互直通運転を行っている他社線では利用できない。
また、同日10時に既に販売中の「デジタル高尾山きっぷ」に加えて「TAMa-GO Eチケットサイト」で「京王線・井の頭線一日乗車券」を発売。チケット購入後、スマートフォンに表示されたQRコードを対象改札機の専用リーダにかざせば利用できる。タッチ決済の利用履歴は、QUADRACのQ-moveサイトにアクセスして「マイページ」の会員登録手続きが完了すれば確認できる。
関連記事
京浜急行、10月からクレカで乗車券が購入可能に 12月にはタッチ決済乗車の実証実験も
京浜急行電鉄は、10月1日から泉岳寺駅を除く全72駅でクレジットカードでの乗車券の販売に対応。インバウンドの乗客などが事前に両替を必要とせず普通乗車券切符)の購入が可能となる。鉄道の「QRコード乗車券」導入で何が変わる? メリットと課題を整理する
関東の鉄道8事業者が、2026年度末以降にQRコード乗車券を導入する。従来の磁気券から純粋な用紙にQRコードを入れるなど、コストの削減を目指す。ユーザーの利便性も向上することが見込まれるが、参画しない事業者との連絡については課題が残っている。Suicaがなくてもスマホで乗れる! JR東日本が二次元コード乗車サービス「えきねっとQチケ」を10月1日から運用開始 東北地区から順次拡大
JR東日本が検討していた「QRコード乗車サービス」がいよいよ始動する。東北エリア(一部線区を除く)の新幹線と在来線を皮切りに、2026年度末までに同社管轄の全線区で利用できるようにする計画だ。つくばエクスプレスの一部駅、タッチ決済とQRコードでの乗車が可能 2025年度内に
首都圏新都市鉄道は2025年内につくばエクスプレスの一部駅で、クレジットカードのタッチ決済とQRコードでの乗車を可能にする。つくばエクスプレスは秋葉原とつくばを結ぶ路線。利用者の利便性向上を図るとともに、磁気乗車券の在り方を検証する。鉄道8社、磁気乗車券からQRコード乗車券へ置き換え 2026年度末以降から
鉄道8社は、2026年度末以降に磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券への置き換えを順次実施。よりリサイクルが容易な他、環境負荷も軽減できるとしている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.