Corning、「Gorilla Glass Ceramic」発表 アスファルトへの落下でも破損しづらい
スマートフォン向けの強化ガラスなどを手掛ける米Corning(コーニング)は3月26日、新しい強化ガラス「Gorilla Glass Ceramic」を発表した。粗い表面での落下耐性が向上。今後数カ月以内にMotorola社のデバイスへ搭載され、市場に投入される予定だという。
スマートフォン向けの強化ガラスなどを手掛ける米Corning(コーニング)は3月26日、新しい強化ガラス「Gorilla Glass Ceramic」を発表した。粗い表面での落下耐性が向上し、今後数カ月以内にMotorola社のデバイスへ搭載され、市場に投入される予定だという。
昨今のスマートフォンやタブレットなど向けに製造されているGorilla Glass(ゴリラガラス)の名で知られるカバーガラスは2007年に誕生。以来、各製品のために特別に設計された薄いガラスのシートとして、進化を遂げてきた。Gorilla Glassはこれまでに全世界80億台以上のデバイスと45を超える大手ブランドに採用されている。
2018年には「Gorilla Glass 6」を発表。破損に対する保護が強化されることに加え、光学的透明度、高感度、耐傷性を維持するよう設計されている。2020年には「Gorilla Glass Victus」が誕生。耐擦傷性が2倍になり、固く粗い表面への耐落下性も最大2mまで向上した。ガラスの厚さは6と同様、標準で0.4から1.2mmまでがそろっている。
同社ラボでの実験によると、Gorilla Glass Ceramicは、アスファルトを模した表面に対し、1mの高さから10回連続で落下させても破損しなかった。一方、代替のアルミノケイ酸塩ガラスは最初の落下で破損しており、Gorilla Glass Ceramicは粗い表面での耐落下性能が大幅に向上しているという。
関連記事
強化ガラス「Gorilla Glass」にVictus 2が登場 どこがどう進化した?
コーニングが「Gorilla Glass Victus 2」を発表。具体的にどの製品に採用されるのかについては非開示。耐久性はGorilla Glass Victusからさらに増したという。「Gorilla Glass」に第6世代が登場 どんなガラス?
スマートフォンやタブレットの画面・背面ガラスとしてよく使われる「Gorilla Glass」。2018年7月に2年ぶりの新製品「Gorilla Glass 6」が登場し、採用商品もちらほら出てきた。そもそも、どのようなガラスなのだろうか。Corning、“2倍強くなった”「Gorilla Glass 6」発表
Corningが、多数のスマートフォンで採用されているディスプレイガラスの次世代製品「Gorilla Glass 6」を発表した。現行製品より2倍の強さという。特に複数の落下に耐えるよう素材から開発した。Corning、160cmから落下させても破損しにくい「Gorilla Glass 5」を発表 今秋登場端末で採用へ
Corningが次世代ディスプレイガラス「Gorilla Glass 5」を発表した。160cmの高さからラフな面に落下しても破損しにくい強度。年内発売の主要端末で採用の見込みだ。Gorilla Glassに3Dラウンド処理を施したiPhone XS/XS Max/XR向ケース コペックジャパンから
コペックジャパンは、Gorilla Glassの熱加工処理で3Dラウンド形状を実現したiPhone XS/XS Max/XR向ケースを発売「ABSOLUTE・LINKASE PRO」を発売。TPUとガラスの一体成形で高い透明度を実現し、硬度9Hの高い傷防止加工や耐久性を備えている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.