こんや皆既月食を「Pixel 10 Pro」で撮りたい理由 “スマホの限界”説を超えられるか
2025年9月8日の未明、日本で皆既月食が見られる。国立天文台によると、2022年11月8日以来、約3年ぶりだという。前回は「スマホカメラの限界」で撮影できなかった。こんやは「Pixel 10 Pro」の“100倍ズーム”で再挑戦だ。
2025年9月8日の未明、日本で皆既月食が見られる。国立天文台によると、2022年11月8日以来、約3年ぶりだという。
「今回は、9月7日の夕方に昇った満月が、8日の午前1時27分に欠け始めます。完全に月が地球の影に入る皆既は、2時30分から3時53分まで続き、その後4時57分に部分食が終わります。深夜から未明にかけての天体現象となりますが、赤銅色(しゃくどういろ)に輝く月を楽しんでみましょう。食の経過時刻は全国で同じです」(国立天文台)
もちろん肉眼で月を眺めるのもよいが、記念に撮影したいと思う人もいるだろう。そこでおすすめしたいのが、「Google Pixel 10」シリーズのProモデル2機種に搭載された「100倍ズーム」だ。
「Pixel 10 Pro」「Pixel 10 Pro XL」には、遠くの被写体を大きく写せる「超解像ズームPro」という新機能が搭載されている。実際に100倍相当の望遠レンズを積んでいるわけではないが、最大100倍に拡大された静止画像にAIによる補完処理を施すことで、あたかも本物のズームレンズで撮影したかのような鮮明な表現が可能なのだ。
使い方は簡単で、まずは標準搭載のカメラアプリを起動し、画面に表示されるズームバーを操作して最大倍率まで拡大する。望遠側の端までズームバーを移動させ、スマートフォンが手ブレしないようにし、シャッターを切ればいい。補完処理は撮影後に実行される。Google フォトアプリで撮影後の写真を確認できる。
月をきれいに残したいなら試してみる価値はある。ただし覚えておきたいのは、補完処理後の画像は「生の写真」ではないということだ。繰り返しになるが、薄いスマートフォンの中に一眼レフカメラ級の望遠レンズを収納することは不可能であり、その代わりにAIが働いている。
被写体によっては補完処理がうまくいかず、文字が判別できなかったり、実際とは異なる見え方になったりする場合もある。筆者がPixel 10 Proで月を撮影した際も、手ブレによって輪郭がぼやけたり、不鮮明になったりした。
念のため補足しておくと、このとき撮影したのは皆既月食ではなく、月が暗く見える状況ではなかった。そのため「きれいに撮れた感」はある。
前回、日本で皆既月食が見られた2022年11月8日には、「皆既月食」「地球の影」といったワードがTwitterトレンドに入ったが、スマートフォンで撮影を試みたものの、きれいに写らない人が多かったからなのか、同日18時半ごろから「スマホの限界」がTwitterトレンド入りした。
Pixel 10 ProとPixel 10 Pro XLで皆既月食がどこまで鮮明に補正され、きれいになるのかは未知数だ。だからこそ、今回の皆既月食では試してみたいと思う。どうしても手ブレが気になる場合は、スマートフォン用の三脚を使って撮影するとよいだろう。
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