鉄道駅における「時刻表掲示」が減っている件 仕方ない面もあるからこそ工夫が必要:Mobile Weekly Top10
事業者によって差があるものの、鉄道駅のホームから時刻表の掲示がなくなったり減少したりする傾向が強まっています。時刻表の更新って、思っている以上にお金かかるんですよね……。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2025年12月25日~12月31日ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2025年12月25日から12月31日までの7日間について集計し、まとめました。
今回のアクセス数の1位は、横浜市営地下鉄のホームにおける時刻表掲示に関する話題を取り上げた記事でした。
「なんで時刻表のネタがITmedia Mobileに?」と思うかもしれませんが、横浜市交通局では2025年11月から地下鉄の駅ホーム上での時刻表の掲示を取りやめて、代わりに二次元コードの掲示を始めたのです。つまり「ホーム上で時刻表を確認したい人はスマートフォンで参照してくれ」ということでもあります。
横浜市営地下鉄の場合、ホーム上には必ず発車案内板もあるので、直近の電車の発車時刻を確認するだけならホームの時刻表は不要です。というか、時刻表で発車時刻を確認する人は、事実それほど多くありません。
横浜市交通局に限らず、一部の鉄道事業者ではホーム上の時刻表を撤去したり減らしたりする動きを進めています。実は、ホームに掲示する時刻表の更新には、想像以上の費用がかかります。その更新コストを少しでも抑えるために、掲示する時刻表を削減しているのです。
ただし、旧鉄道省(現在の国土交通省)の省令「鉄道運輸規程」では、第4条において停車場(旅客の乗降や貨物の積み降ろしを行う箇所:平たくいうと「駅」)において以下のものを掲示しなければならないと定めています。
- 運賃表
- 料金表
- 旅客列車の時刻表
- その他運輸上必要な諸表
旅客列車の発着する駅では、旅客列車の時刻表を掲示する義務がある……のですが、「どこに」「どのように」「どのくらい」掲示するという基準は定められていません。この規定があるため、ホーム上に時刻表が一切ない場合でも、旅客駅では必ずどこかに時刻表の掲示があります。大きめの駅なら改札口、設備が簡易的な無人駅でも待合室(あるいは駅に付帯する構造物)にあることが多いです。
費用を抑えつつ輸送サービスを維持するために、削れるコストは削りたい――これは事業者としては当然の行動です。一方で、横浜市交通局は駅での時刻表配布を継続していますから、「どうしても時刻表で確認したい」という人は、駅の係員に申し出れば時刻表をもらうという「対策」も可能です。代替策があるだけまだマシで、一部の事業者では時刻表の配布も取りやめたケースもあります。
コストを抑えつつ、より多くの乗客が“困らない”環境を作る工夫が、求められているのかもしれませんね。
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