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“商戦期の狭間”に携帯各社がとる戦略携帯販売ランキング(4月2日〜4月8日)

激しかった2007年の春商戦が終わり、大きなランキングの変動は見られなくなった。次の夏商戦向けモデル登場まで、携帯業界は“商戦期の狭間”の時期に入る。そんな中で売れる端末は何か。早速今回の販売ランキングをチェックしていこう。

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らくらくホンシリーズが狙う“家族層”

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 新年度に入り、激しかった2007年の携帯春商戦もほぼ終了。ここから夏モデルの投入まで穏やかなランキングになると予想される。

 ドコモの販売ランキングは、1位から5位まで前回と同じ。2006年10月の発売以来ほぼ首位を譲らず、高い人気を保つシャープ製の「SH903i」から、富士通製の「FOMAらくらくホンIII」、ドコモ版のアクオスケータイ「SH903iTV」、VGA+ディスプレイを搭載するNEC製の「N903i」、スリム+スライド+スピードセレクターが特徴の三菱電機製「D903i」が並ぶ。

 今回の変動で目立つのは、前回の8位から6位に上がった11.4ミリの極薄FOMA「N703iμ」と、前回ランキング圏外から10位に入ったソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の“アロマ”携帯「SO703i」の2機種。SO703iは2月に初登場で10位に入ったが、以来ランクインできない状況が続いていた。同機種は高機能をそれほど望まない人や携帯を日用品として考える女性層からの評価が高いが、そのため、他機種より販売数の落ち込みがやや緩やかな傾向にあると見受けられる。

 そのような端末の代表例は、今回も2位に入っているFOMAらくらくホンIIIだ。同端末は2006年9月の発売以来、すでに2006年の冬と2007年の春、2回の商戦を経たが、2007年4月現在も高い人気を継続し、かつその前後──“商戦期の狭間”に順位を上げる動きも見せている。そして本日13日、そんならくらくホンシリーズの新モデル「らくらくホン ベーシック」も発売された。らくらくホンシリーズは商戦期以外でも安定した売れ行きを見せる傾向があるほか、母の日(2007年は5月13日)と父の日(同、6月17日)需要も見込める。今後、これら2機種はどのような動きを見せるだろうか。


ランキングは平穏──家族層に人気の1X端末

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 auの販売ランキングもドコモと同様にトップ6まで前回と同じ結果となった。

 首位はソニー・エリクソン製の「W51S」。以下、カシオ計算機製の「W51CA」と京セラ製の「W44K」、東芝製の「A5523T」とPantech & Curitel製の「A1406PT」がランクイン。前回順位を上げた1X端末の2機種も同様の人気ぶりを見せている。

 一方、下位の6位から10位はすべてワンセグ搭載端末が入った。今回のランキングには計6機種のワンセグ端末がランクインしたが、上位5位以内にあるのはW51CAのみとなっている。

 商戦が落ち着くと、シンプル・ベーシックなどを特徴とする、ターゲットユーザーを幅広く設定できる機種が上位に来る傾向はauも変わらない。例えば家族向けにという層なら、家族割などのプランが適用できるため家族全員で同一キャリアでそろえようと考える。このまとめて移る可能性も高い家族用途は、番号ポータビリティで契約者増が図れる効率的なパターンの1つ。そう考えると“商戦期の狭間”であっても携帯キャリアにとっては気は抜けない時期なのである。


7xx、9xx、8xx……がきれいに分かれて並ぶ

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 ソフトバンクモバイルの販売ランキングも、上位5位まで前回と同じ結果になった。

 シャープ製の「705SH」が首位に、以下、アクオスケータイ 2nd modelこと「911SH」、東芝製の最強端末「911T」、PANTONEケータイこと「812SH」、Samsung電子製の「707SC」と並ぶ。

 ソフトバンクモバイルの端末は、型番(9xxシリーズはハイエンド、8xxシリーズはミドルクラス、7xxシリーズはベーシック)で、ある程度の機能の差やターゲット層を判別しやすいが、今回の順位はそれぞれがきれいに分類されたような並びになった。他キャリアと同じように、ベーシック・安価な端末のニーズが高まる傾向が見られる。


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