第21回 「ユーザー辞書」と「ダウンロード辞書」を活用して変換操作を短縮する:今すぐ使えるケータイレシピ(2/2 ページ)
ケータイの「何となく知っていたけど使っていない」機能や、「実はこんな使い方もある」という活用法を取り上げる本コーナー。第21回では、一発変換できない固有名詞や専門用語を簡単に変換する方法を紹介する。
専門用語を簡単に変換できる「ダウンロード辞書」
ユーザー辞書は文字どおり“ユーザーが作成する辞書”だが、1つのテーマに基づいてあらかじめ作成された辞書もある。それが、メーカーサイトなどで配信されている「ダウンロード辞書」だ。この辞書を使用すると、専門用語やくだけた言葉などが変換候補に優先表示され、簡単に変換できるようになる。
例えば、シャープのドコモ端末向けのメーカーサイト「SH-MODE」では、「顔文字辞書」「学生辞書」「関東便利辞書」「グルメ辞書」「ビジネス辞書」「ブランド名辞書」「大阪弁辞書」など、29種類のダウンロード辞書が配信されている(2009年3月24日現在)。
例えば、SH-MODEの顔文字辞書をダウンロードして設定すると、「あ」で「(;^ ^)σ(あなた)」「(*'с'*)ノ(あのー) 」、「や」で「\(~o~)/(やったー)」「ヘ(´Д`)ヘ(やれやれ)」といった顔文字が変換候補の上位に現れる。顔文字のバリエーションを増やしたい人にお勧めだ。さらに、ビジネス辞書には「あ」で「赤字国債」、「け」で「景気対策」が変換候補の上位に現れる。ケータイでビジネスメールをやり取りすることが多い人は、設定しておくと便利になるかもしれない。
ダウンロード辞書を多用すると……
SH-01Aのダウンロード辞書は最大10件を保存し、そのうちの5件を使用辞書として設定できる。ただし、あまりたくさんのダウンロード辞書を設定すると、通常の単語が変換候補の後方に表示されてしまうので注意したい。例えば、ダウンロード辞書を設定していない場合、「あ」と入力すると「明日」が変換候補の先頭に現れるが、顔文字辞書とビジネス辞書の設定後に「あ」を入力すると、「(;^ ^)σ」や「IMF」「赤字国債」などが先頭に現れ、「明日」は8番目まで下がってしまう。もちろん、1度入力した単語は変換候補の先頭に表示されるので、よく使う単語は問題なく変換できる。
ダウンロード辞書は、データごとに設定(オン)と解除(オフ)を変更できるので、メールの用途に応じて使う辞書を切り替えるのも有効だ。1度オフにしても端末の辞書リストにデータは残るので、もう1度使いたいときに再設定すればよい。
ユーザー辞書を利用 | ダウンロード辞書を利用 | |
---|---|---|
対応機種 | ほぼすべての現行機種 | ほぼすべての現行機種 |
起動/設定時間 | 約3分(1単語あたり) | 約5分 |
料金 | 無料 | 無料(+パケット料金) |
お役立ち度 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
自慢度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
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