イナカのエキナカで「モバイルSuica」を使ってみた:ふぉーんなハナシ
連休中にモバイルSuicaで新幹線に乗って帰省した筆者。Edyは比較的古くからあったが、iDやQUICPay、そしてWAONやnanacoが使える店舗が爆発的に増え、いつの間にか故郷(イナカ)でもおサイフケータイが結構使えることを実感した。
人によっては16連休というゴールデンウィークもそろそろ終盤。暦通り、すでにいつものように仕事や学校に通っている人も多いのではないだろうか。自分は連休に帰省した向きなのだが、故郷(イナカ)で電子マネー、とくにおサイフケータイが意外に使えたのに驚いた。
帰省先への移動は東北新幹線なので、ケータイで乗り降りできるモバイルSuica特急券"“モバトク”を利用した。2008年3月のサービス開始から帰省のたびに使っているが、季節料金などもなく窓口で買う切符より往復1000円近く安くなる。また、自宅でも座席表を見ながら指定席が取れるなど利便性も高い。またモバイルSuicaは新幹線内の移動販売でも電子マネーとして使えるので、浮いた切符代で駅弁と缶ビールを買えるのもうれしい。新幹線を降りたエキナカでも、Suicaを使ってコンビニや自販機などで買い物が可能だ。
ただ改札を出る場合は、ちょっと様子が変わってくる。新幹線ホームから直接駅の外に出る場合はいいが、在来線ホームを通って改札を出る場合は駅員さんへ“ケータイで乗ってきた”ことを伝える人力タッチ・アンド・ゴーが必要だ。また、新幹線から降りた先の在来線区間がSuicaエリアではないこともあり、列車を乗り継ぐ際はSuicaを利用できない。改札脇にある現金専用の切符販売機で、乗り換え前に紙の切符を買う必要がある。首都圏でもモバイルSuicaで紙の切符は買えないので仕方ないが、せめてカードのSuicaには対応してほしいところだ。
また駅周辺では、Suicaを使える店が駅レンタカー(もちろんJRが経営)の店舗だけになり、ちょっとさみしくなる。ちょっと歩けばSuicaに対応するコンビニがあるが、そうした店舗はすでに「Edy」や「iD」「QUICPay」などの電子マネーで支払いができる。さらにスーパーやショッピングセンターでは「WAON」や「nanaco」なども使えるので、駅以外ではSuicaの優位性は低そうだ。
Suica以外ではiDの展開がめざましく、飲食店や居酒屋はもちろん、田舎道にぽつんとある自販機でも使えたのが印象的。また、QUICPayが使えるガソリンスタンドなんてのも見かけた。おサイフケータイの絶対的な利用者は地方ではまだまだ少ないかもしれない。レジの混雑を解消するなど混雑回避のためではなく、取り扱う商品の流通経路や、店舗が加盟するクレジット会社の兼ね合いで電子マネーが導入されるケースが都心部より多いのだろう。
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