セカイカメラ、「ロエベ アマソナ展」で企業向け商用サービス開始
iPhone上でAR(拡張現実)インタフェースを採用したアプリケーションとして注目を集める「セカイカメラ」の企業向け商用サービスがスタートした。ロエベ表参道ブティックで開催されている新作展示会「ロエベ アマソナ展」で採用されている。
ソフトバンクテレコムと頓智・(トンチドット)は9月17日、AR(拡張現実)インタフェースを搭載するiPhoneアプリ「セカイカメラ」の企業向け商用サービスを開始した。
第1弾のサービスは、LVJグループのロエベジャパンカンパニーがロエベ表参道ブティックで開催する新作展示会「ロエベ アマソナ展」の、来場者向け商品紹介ナビゲーションツール。来店した顧客が、セカイカメラを搭載した「iPhone 3GS」でブティック内を見ると、展示されているロエベ製品に関する情報が画面上にオーバーレイ表示される。店舗内に用意されるコンテンツは、「ロエベの160年にわたる歴史や製品の由来など、ブランドのストーリーを伝えるもの」となっている。
セカイカメラが一般に公開されるのは2009年のクローズドベータ版の公開に続き2回目。今回ロエベ アマソナ展で採用されたセカイカメラは当時のものより精度が向上しているとのことで、ソフトバンクテレコムは拡張現実コンテンツの管理システムなどとともに、企業と顧客の新しいコミュニケーションを創り出すビジネスツールとして、セカイカメラを提供する。
時期は明言されていないが、今後は一般ユーザーもセカイカメラを使用してAR空間に情報を投稿できるようになるという。またセカイカメラプラットフォームとしたRコンテンツやアプリケーションが開発できるよう、APIも公開される予定だ。
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