それぞれ異なる色を採用した5つの層が特徴のiida端末「PLY」。ボディカラーはbrown、pink、blackの3色だが、2008年7月に発表されたコンセプトモデルでは、水色や緑、紫などのカラーも採用されていた。中でも水色は、brownやpinkと並んでも違和感のない爽やかなカラーで、採用されていればかなりの人気を得たのではないかと思うだけに少々残念だ。
KDDI サービス・プロダクト企画本部 プロダクト企画部 プロダクト企画グループ 主任の堀田久美氏によると、PLYの本体色は、(2008年7月に開催した)コンセプト展で取った来場者のアンケートを参考にしながら決めたという。brownはコンセプトモデルの時点で採用が決まっており、pinkは来場者の女性のうち8割が支持していたそうだ。PLYの3色展開は当初から決まっていたので、残り1色を決めるにあたり、「PLYは秋に販売するモデル。水色は特に女性の人気が高かったが、発売時期を考え、迷いに迷って外した」(堀田氏)とのこと。
であれば、来春か来夏に追加色で水色を……と期待してしまうが、残念ながら「追加色は今のところ予定していない」(堀田氏)とのこと。PLYの15色(3色×5層)は1000色もの中から選び抜かれたもので、日の目を見なかった色は900色以上に及ぶ。それだけに、製造コストの問題もあるとは思うが、個人的にPLYは3色ではもったいないと思う。
「MEDIA SKIN」のスペシャルカラーを決めたときのように、ネット投票を利用しても面白いかもしれない。あの緻密に作り込まれた層を、ぜひほかの色でも見てみたい。
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