写真で解説する「T003」(1/2 ページ)
東芝製の「T003」は折りたたみ型では世界最薄の防水ケータイ。厚さ11ミリ台のスリムなボディと、スタイリッシュなフォルムに4層コートを施した塗装が美しい。東芝のデジタルハイビジョンテレビ「REGZA」クオリティの映像に、東芝ケータイ伝統の実用的な機能など、高いクオリティを感じさせるモデルとなっている。
今回の2009年秋冬モデルの中で“選べるスリム&コンパクト”をキーワードにしたモデルの1つが東芝製の「T003」だ。折りたたみ型の防水ケータイとしては世界最薄(2009年8月現在)となるミドルレンジのモデルだ。発表会のプレゼンテーションの中でも、「携帯電話の持ちやすさ(フィット感)を重視する」が60.6%、「携帯電話の薄さを重視する」が46.2%といったアンケート(KDDI調べ)結果が紹介された。T003はこうしたニーズを受けて、“防水、スリム”というコンセプトのもとに生まれた。
ボディカラーは左からシトラスグリーン、ルミナスレッド、グラファイトブラックの3色。いずれもステンレスボディに4層コートという贅沢な塗装が施され、グリーンとレッドは彩度の高い色味と艶やかな光沢を持つ。ブラックは鉱石の断面のようなラメが光り、指紋が目立ちにくいマット仕上げとなっている
T003の最薄部は11.6ミリながら角張ったデザインではなく、これまでの東芝製ケータイに共通した丸みのあるフォルムが特徴。ただしヒンジ側のカメラ部周囲は厚さ14.9ミリ。ダイヤルキーは周囲をメッキのモールが1周して高級感を演出。薄さを優先したため、側面には外部メモリスロットと充電端子以外のパーツは省かれている。
ディスプレイ表面にはステンレス素材を採用しているが、ヘアラインなどで“ステンレス感”を強調するのではなく、4層にも及ぶ高品質な塗装で仕上げた。T003では「アンダーコート、メタリック層、粒子層、そしてUVクリアーという4層の塗装を施すことで、鮮やかな発色を得られた」(説明員)という。
一方、周囲にメッキモールをあしらったキー面には、薄いながらも丸みを持たせた立体キーを採用した。縦につながったタイルキーの下にはシルバーのラインを入れ、各キーの境界を際立たせているのが特徴。また、数字キーと十字キーや発話、終話キーなどを、表面処理や色を変えて分離した。
3.0インチのフルワイドVGAディスプレイは一般的なTFT液晶だが、東芝のデジタルハイビジョンテレビ「REGZA」の映像技術を生かし、高精細な映像を再生できる。「東芝の社内には『REGZAマイスター』がいて、このT003にも“人肌を美しく見せる”REGZAの画づくりにはこだわった」(説明員)という。「あざやか」「標準」「映画」「省電力」という4つの画質モードを選択でき、「なめらかモード」を設定すればフレームレートを補完して30fpsで再生できる機能など、REGZA関連の映像技術の多くを「T002」から継承している。また、今回新たにダビング10対応番組を本体データフォルダに録画した場合、SDカードに9回までコピーできる機能も追加した。
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