懐かしのあのケータイに会える――ドコモの「MOBILE TIDE 2010」展
1987年の「移動電話」発売から23年。今や人々の生活に欠かせないパートナーとなったケータイだが、初代ケータイは通話していると腕がしびれてくるようなシロモノだった――。そんなケータイの進化の歴史がMOBILE TIDE 2010展で垣間見られる。
NTTドコモが5月30日まで、表参道ヒルズ本館地下3階のスペース オーにて、ドコモケータイの歴史を集めた展示「MOBILE TIDE 2010」を開催している。開館時間は月曜日から土曜日までが11時〜21時、日曜日は11時〜20時(24日は11時〜18時)。入場は無料。
MOBILE TIDE 2010は、ドコモ(当時はNTT)が1987年に開発した“ケータイ1号機”「TZ-802B」から、最新の2010年夏モデルまで、488機種511台が一堂に会しており、心ゆくまで眺められるイベントだ。
今のケータイの原形ともいえる、日本初の“移動電話”「TZ-802B」から、最新の2010年夏モデルまで、NTTパーソナル時代のPHSを含むほぼすべての端末をそろえており、かつて使っていたケータイや思い出の端末などがきっと見つかるはずだ。
会場は、入り口から向かって左手から古いケータイが順に並んでおり、中央寄りのエポックメイキングな端末から順に眺めていくと、時系列で端末の変遷が楽しめる。古くからのケータイユーザーなら、まずはTZ-802Bの大きさに驚きつつ、隣の「TZ-803B」、そしてその奥のアナログケータイ「ムーバP」と回って、徐々に小型化し、カラフルになり、画面が大きくなっていく端末を見ていくと面白い。
逆に右手側は5月18日に発表されたばかりの2010年夏モデル20機種が並んでおり、少しずつ時間をさかのぼりながら歴史をひもといていくという楽しみ方もできる。ケータイを見ながら、そのケータイを使っていた頃のことを思い出してみたりするのもいいだろう。
ちなみに今回の展示のために集められたケータイは、ドコモがすべて保有しているものではなく、端末メーカー各社から取り寄せたりしたものも多いという。MOBILE TIDE 2010終了後はまたそれぞれ元の場所に返却されてしまうので、次にいつ見られるかは本当に分からない。一部の機材は両国にある「ドコモ歴史展示スクエア」で見ることができるが、またとない機会なので、ぜひ会場に足を運んでみることをお勧めする。複数人で行けば、きっと思い出話に花が咲くことだろう。
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