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KDDI、被災情報を一元管理する「au災害復旧支援システム」を全国で導入
KDDIは、大規模災害時の被災情報を一元管理することで、的確な復旧プランを策定する「au災害復旧支援システム」を全国で導入した。
KDDIは8月30日、大規模災害が発生した際に被害状況の早期把握と的確な復旧プランを策定する「au災害復旧支援システム」を、全国10カ所の同社テクニカルセンターに導入した。
au災害復旧支援システムは、(1)設備の故障情報によるエリアの被害状況、(2)通信量の把握による重要拠点の状況、(3)避難所や避難ルートの情報を一元管理し、それらの情報を地図上にプロットすることで、リアルタイムにかつ視覚的に復旧優先エリアが把握できる。また同社の他部門や行政機関との情報共有手段としても利用でき、通信インフラの復旧だけなく、幅広い災害復旧支援にも役立つという。
このシステムは東日本大震災時の教訓を生かしてKDDIが独自に開発したもので、2012年3月に名古屋テクニカルセンターに先行導入されていた。
KDDIでは、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを早期に復旧させるため、車載型基地局や可搬型基地局、無線エントランス回線の増強などハード面の強化を行っており、これらの機器を有効に利用するためソフト面についても、引き続き強化を進めるとしている。
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