Android向けバッテリー管理アプリ「トレンドマイクロ バッテリーエイド」:1タップで省電力設定に切り替え
トレンドマイクロは、Android搭載スマートフォン向けのバッテリー管理アプリ「トレンドマイクロ バッテリーエイド」を発表した。11月発売予定の製品版に先駆けて、無料のβ版を公開する。
トレンドマイクロは10月2日、スマートフォン向けバッテリー管理アプリ「トレンドマイクロ バッテリーエイド」のβ版を発表、同日16時よりGoogle Playを通じて配布する。β版は無償で、有料版が11月にリリースされる予定だ。対応OSは、Android 2.2/2.3/4.0/4.1。
トレンドマイクロ バッテリーエイドは、Android端末のバッテリー駆動時間を延長するユーティリティアプリ。電話/SMS以外の通信機能を一括でオフにする「電話専用モード」をはじめ、Wi-FiやBluetoothなどの通信機能、画面の明るさなどを最適化して、消費電力を抑制する機能を備える。また、現在の消費電力をグラフィカルなメーターで表示できるほか、同社のクラウドデータベース「Mobile App Reputation」と連携して、インストールされたアプリの電力消費量を3段階で表示する独自機能も搭載している。
トレンドマイクロコンシューママーケティング部の石橋氏は、Androidユーザーの多くはバッテリー駆動時間で悩みを抱えているが、その一方でOSの設定項目をマニュアルで操作するのは面倒という問題があると指摘。トレンドマイクロ バッテリーエイドを使うことで設定の手間を省けると開発の背景を説明する。「効果は使い方によって変わりますが、バッテリー駆動時間を50分程度は伸ばすことも可能です」(同氏)。
Android端末のバッテリーの消費を抑制するアプリはすでに存在するが、同社製品の独自機能として、「ウイルスバスター モバイル for Android」で利用されているアプリ評価システム「Mobile App Reputation」と連携しているのも目を引く。この評価システムは、もともとアプリの不正な挙動やプライバシーリスクを検出するために運用されているが、一方でデバイスのリソースを(過剰に)消費するアプリのデータ収集も行っている。これにより、アプリごとの消費電力を3段階(ライト/ミドル/ヘビー)で表示し、個別にオン/オフも行える(ただし、ここで評価されるのはあくまでCPUやメモリといったシステムリソースの消費量で、無線LANモジュールなどのハードウェアにひも付けられた電力消費量ではない)。
このほか、スタンバイ時に無線ネットワークによる通信を抑制する「スタンバイ Eco」機能や、一定時間無線に接続していない場合にWi-Fiによる通信を抑制(15分おきにWi-Fiの状態をチェックする)する「Wi-Fi Eco」機能なども搭載する。
なお、11月に発売が予定されている製品版の価格は現時点で未定だが、1000円程度を検討しているという。また、同製品を「ウイルスバスター モバイル for Android」に統合する予定はいまのところないとしている。
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