これぞスマホ時代の遊べるカメラ――「HTC J One」の“Zoe”を試す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
今までのケータイやスマホのカメラ機能は、本職デジカメを追いかけてきたが、「HTC J One」は、スマホならではの「コミュニケーションに強いカメラ機能」を目指したように思える。その筆頭ともいえる「HTC Zoe」を試した。
Zoeをうまく使ったハイライト動画は名機能!
Zoe系ネタでもう1つ気に入ったのがハイライト動画機能。これは楽チンでなおかつ面白い。まずギャラリーで「イベント」別表示にする。すると「撮影日と撮影場所」の組み合わせを1つの「イベント」としてまとめて表示してくれる。
例えば6月21日長野県のイベントを開く。当然その日に撮った写真や動画のサムネイルが現れるんだけれども、冒頭にあるでかいサムネイルに「再生」ボタンがついてるのに注目したい。これが「ハイライト動画」である。
何もしなくてもイベントの先頭に「そのイベントのハイライト動画」が「勝手に」作られてセットされるのだ。イベントを開いたら、最初にそのイベントのダイジェストを見せてくれるって感じ。これが楽しい。
例えば長野県ハイライトはこうなった。その日に撮ったZoeや写真や動画やなんやかやから勝手にピックアップして組み合わせて、1本の動画にしてくれたのだ。
長さは……約30秒です。どんなにあれこれ撮りまくった日でも約30秒にしてくれます。
ピックアップする素材は……スマホ側で勝手に見繕ってくれます。素材は写真でも動画でもZoeでもパノラマでもOKだけど、ゾエった3秒動画を積極的に使うようです。
BGMは……自動的につけてくれます。モノクロになってるのは……実はテーマがいくつか用意されていて、それでフィルタやBGMが決まります。これは「アイフェル」って名前のテーマ。
電車からの映像がやたら多いのは、長野電鉄の特急に引退したロマンスカー車両が使われていて、その展望席に座れたので面白くて、やたらと撮っちゃったからであります。
で、Zoeにしろ動画にしろ写真にしろ、後から見返すのはけっこうめんどくさいけど、こんな風に30秒でまとめてくれたら話は別。使う素材は勝手に決められるので「あれを入れてほしかった」と思うこともあるけど、その分、ユーザーは何もしなくていい。勝手にできてるのだ。勝手にできるというのが良い点。
気に入ったら動画ファイルとして書き出すこともできる(さっきの動画も単体の動画として保存したもの)。
もう1つ別のテーマのハイライト動画を。テーマは「アヴァロン」。フィルタもBGMも違う。こちらはパノラマや静止画も素材として一部採用されてる。
アイランディってテーマもわざとホコリが乗ったりして、古いカラーフィルム調で面白い。
実は、HTC J Oneを試用して一番楽しめたのがこの「ハイライト動画」機能なのだ。Zoe動画単体だ3秒と短くてちょっと物足りないところもあるけど、後でこうして1つにまとめるとかなり面白い。
Zoeを使わなかったら静止画だけでハイライト動画を作ってくれるけど、BGM付スライドショーみたいになってちょっと退屈なのだ。これを楽しいと思ったら、Zoeで撮りたくなるはず。
- →画質レビューに続く
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