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KDDI、アプリ開発者向けにプライバシーポリシー作成支援ツールを無料公開
KDDIとKDDI研究所は、スマホアプリのプライバシーポリシーを作成支援ツールを開発者向けに公開する。開発したアプリの送信情報をスキャンしてポリシーの一部を自動生成する。
KDDIとKDDI研究所は、Androidアプリ向けのプライバシーポリシー作成支援ツールを開発者向けに無償公開した。KDDI研究所のホームページからダウンロードできる。
総務省は、2012年に「スマートフォン プライバシーイニシアティブ」(以下、SPI)を公表し、アプリ開発者に対して情報送信機能を備える場合の適切なアプリプライバシーポリシーの開示および利用者の承諾を得ることを求めていた。だが、KDDI研究所の調査では、情報送信をするアプリのうち、ポリシーを開示しているアプリが25%、送信情報を正しく説明しているアプリは11%だったという。また、SPI提唱項目を全て満たし、なおかつ送信情報を正しく説明しているアプリはなかった。
今回提供されたツールは、このような現状を改善するためのもの。開発したアプリのソースコードから外部に送信される可能性のあるユーザー情報を抽出し、ユーザーに分かりやすいプライバシーポリシーを数秒ほどで自動生成する。ポリシーは、必要項目を全て満たした「詳細版」と、スマートフォンでの読みやすさに配慮した「概要版」の2種類をHTML形式で生成。さらに、SPI IIが提言する「アプリプラポリの第三者検証」に対応するため、SPI8項目を機械解読できるタグも付く。
KDDIは、今後もスマートフォンやアプリケーションを安心・安全に使えるように、ユーザーの不安を解消する取り組みを続けていくとしている。
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