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IIJ、音声通話に対応したIIJmio「みおふぉん」発表「通話の需要は依然強い」

IIJは、データ通信専用で展開してきた個人向けSIMに音声通話対応のラインアップを追加した。最少価格プランでは月額2000円を切る(ただし通話料別)。

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2台目のSIMから1台目のSIMに

 インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は3月7日に音声通話機能付きSIM「みおふぉん」を発表した。提供開始は3月13日から。イオンやビックカメラ、ソフマップ、コジマの店頭とオンラインショップでは、3月7日から音声通話機能付きSIMのエントリーコード(申し込み用のコード)が付属する「IIJmio音声通話パック」の販売を開始する。

これまでIIJmioを扱ってきた量販店で販売する“みおふぉん”のパッケージ。IIJでは3月13日から4月30日までみおふぉん契約者対処にカタログギフトプレゼントキャンペーンを行うほか、各量販店でも独自のキャンペーンを行う予定だ

 購入したユーザーは、3月13日以降、IIJmioのWebページでエントリーコードを入力すると音声通話機能付きSIMの申し込みができるようになる。なお、SIMそのものは、申し込み完了後1週間から10日程度で届く。

店頭のパッケージにはエントリーコードだけが入っている。このコードを使ってIIJmioのWebページから申し込むと10日ほどでSIMの入ったパッケージが届く

 みおふぉんをSIMロックフリーのデバイスに装着すると、固定電話と携帯電話、スマートフォンとの音声通話が可能になる。IP電話サービスと異なり、警察や消防などへの緊急通話も利用可能だ。また、オプションでは国際電話や国際ローミング、転送電話に迷惑電話拒否、遠隔操作機能がそれぞれ利用できる。ただし、留守番電話とキャッチホンには未対応で、それ以外でもキャリアが提供している各種サービスは利用できない。

 みおふぉんのサービスプランは以下のようになる。

発表会で示したサービスプランと料金(写真=左)。IIJでは、みおふぉんに移行することで、スマートフォンのコストがこれまでの6000〜7000円から1900円と通話料まで安くできると訴求している。ただし、通話料は30秒当たり20円とキャリアのLTEプランで設定している価格とほぼ同じだ(写真=右)

 すべてのプランでパッケージ代金が3000円、音声通話機能付帯料は1000円。データ通信で使える1カ月クーポンの容量がサービスプランで異なる。なお、みおふぉんを契約した場合、利用開始月から12カ月の間に解約すると残った月数に1000円をかけた解約調定金を支払うことになる。通話料は別で、こちらは30秒当たり20円かかる。

 4月中旬以降には、新規申し込みでMNP転入にも対応するようになる。さらに、SIMのサイズ変更に対応する予定だ。サイズを変更する場合、2000円の手数料がかかる。5月中旬以降には、サービスプラン変更のほか、ファミリーシェアプランではSIMの追加対応も開始する。

 IIJでは、音声通話機能に対応した理由として、多くのユーザーにとって音声通話の需要は依然として強くあるほか、IP電話に比べて「必ずつながって使える」という安心感を求めるユーザー層に対してみおふぉんを訴求することで、IIJmio全体のユーザー拡大につなげたいと説明している。

 さらに、MNPに対応すれば、すでに使っている電話番号をIIJmioでも利用できるようになる。IIJでは、これまでの2台目需要から1台目でも選んでもらえるようになると期待している

 なお、IIJmioでは、4月1日からIIJmioシリーズで利用できるデータ通信クーポンの容量を「ミニマムスタートプラン」で1Gバイトに、「ファミリーシェアプラン」で3Gバイトにそれぞれ拡張するほか、ライトスタートプランでは、低速通信状態に移行する通信規制の条件を3日間で366Mバイト超えたときと緩和する。

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