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「“第三者”のなりすましや悪用は困難」――LINE電話の番号偽装問題に公式ブログが見解表明
電話番号が偽装できる――と指摘されている「LINE電話」について、LINEが公式ブログで「第三者による悪用は困難」とする見解を示した。
LINEのスマートフォン向けIP電話サービス「LINE電話」が、発信元の携帯電話番号を偽装できるとされる問題について、LINEは3月28日、公式ブログで「第三者が電話番号をなりすましたり、偽装をし、悪用をする可能性・発生の頻度は極めて低く、現実的には極めて困難」との見解を示した。
LINE電話は、携帯電話番号宛てに送られるSMSを使って、1つのスマートフォンで1つのLINEアカウントのみが利用できる「SMS認証」を採用している(LINE自体はFacebookアカウントを使った認証も採用)。
ブログでは第三者が利用者本人に気づかれずに認証済み電話番号を登録してLINE電話を利用することについて、
- 認証済み端末のSIMを異なる端末に差し替え、新たにSMS認証を行うと、元の端末ではLINE電話が利用できなくなる。故意や悪意のある第三者によって利用者のアカウントや電話番号が利用された場合、もとの利用者に気づかれずに悪用し続ける可能性は非常に低い。
- SMS認証時に第三者や異なる端末の電話番号を入力した場合、SMSはその端末に送信される。本人と全く関連のない第三者の任意の番号を利用して身元を偽装できるのは、道端に落ちていた携帯電話を拾って犯罪利用するような非常に限定的な状況と想定できる。
との理由から難しいと説明している。またSMS認証は、ほかの大手グローバルメッセンジャー各社が提供するIP電話アプリでも採用されている国際的にも標準な仕様であること、架空の電話番号を登録して利用することはできないこと、国際電話で使われているコールバックシステムによるニセの発信者番号を表示することもできないとしている。
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