心停止などの緊急事態に対応 一時救命処置をサポートするアプリ――「HeartRescue」:ソフトニック
「HeartRescue」は、位置情報サービスを利用して緊急時に救護車を呼ぶことができるiPhoneアプリです。遠方に暮らす両親が心配な場合などに利用するといいでしょう。
「HeartRescue(ハートレスキュー)」は医師とIT技術者の共同開発によって作られたアプリで、心配停止や脳卒中など命の危険にかかわる問題が起きた時の救命処置を支援します。「年老いた両親が離れたところに住んでいるので心臓発作など起こさないか不安だ」という人もいるでしょう。このアプリがあると何かあった時に救護者が駆けつけられる仕組みがあるので不安も和らぐでしょう。
HeartRescueを利用するにあたり、位置情報サービスをオンにしておく必要があります。アプリを開くとチュートリアルで使い方が示されるので一通り理解したら「DEMO」のバージョンで体験してみましょう。助けが必要な時はSOSのアイコンをタップするとアラームが鳴ります。ほかのユーザーがSOSの受信設定をオンにしていると、すぐに駆けつけられるようにGPSでSOSを出している人の下まで誘導してくれます。また、アラームが鳴り続けるので周囲にいる人への注意喚起にもなり、緊急事態にはとても有効です。
HeartRescueでSOSを受信したら、辞退することもできますが「地図を見る」「救護に向かう」を選んで行動に移すことができます。「救護に向かう」を選択すると、ストップウォッチが表示されるので、駆けつけるまで何分かかっているかをチェックしながら移動することができます。重症化するかどうか、時間との勝負という側面もある心停止。このアプリを使うと救うべき人にどうアクセスしたらよいかを正確に把握しながら救護に向かえます。
HeartRescueは心配停止や脳卒中などのトラブルが起きた時のために作られたアプリですが、それ以外の病気や妊婦さんのトラブル、命に関わるそのほかのトラブルにも対応したアプリができるとさらによいと感じました。また、救急車や近くの病院がわかるといった機能があるとさらに便利なのではないかと思いました。
医療の知識がなくても、救急車が到着するまでの間に周囲の人に呼びかけたり知恵を出し合えば救える命があるかもしれません。いざと言う時にHeartRescueで人を助けたり人に助けてもらう関係を持てたらいいですね。
良い点
- 心停止や脳卒中のときにSOSが出せる
- ユーザー同士で助け合える
- 近くでSOSを受信すると駆けつけるまでの最短ルートが表示されるので実行に移しやすい
惜しい点
- ほかの病気やトラブルにも対応しているとよい
- 近くの病院を示す機能があるとよい
関連記事
- TCAと携帯5社、緊急時に救助機関へ位置情報を提供――3月24日から順次
TCAと携帯キャリア各社は、緊急時に携帯電話利用者の位置情報を取得し、その情報を救助機関に提供すると発表した。3月24日以降順次実施する。 - 「アプリとクラウドで簡単見守り」――フリービットの見守りサービス「PandAファミリー」発表会
スマホを安心・安全に使えるように見守りサービスの提供を開始したフリービット。PandAユーザーは無料で利用できる同サービスの特徴について、同社の石田社長が語った。 - 動かすのは使命感:スマートフォン限定「地震津波の会」にみるウェザーニューズの“堅牢性”と“柔軟性”
ウェザーニューズの「地震津波の会」は年額3110円で津波レーダーなどの高度な災害情報を確実に利用できる。しかし、その価値は「情報」だけにとどまらない。
関連リンク
Copyright SOFTONIC INTERNATIONAL S.L. © All rights reserved