Huawei、ツインカメラ搭載スマホ「Honor 6 Plus」や低価格モデル「Honor 4X」など幅広いラインアップを展示:2015 CES(1/2 ページ)
Huaweiブースには、中国やアジア向けのスマートフォン「Honor」シリーズの最新モデルなどが展示されていた。
2015 CESで新製品の発表を行わなかったHuaweiだが、新興国をターゲットとしたスマートフォン「Honor」シリーズの最新モデルやモバイルブロードバンド製品をブースで展示。なお展示モデルは日本語ロケールを搭載しており、日本でのSIMロックフリーモデルの販売も期待される。
フラッグシップモデル相当のハイエンド機「Honor 6 Plus」
Huawei製スマートフォンは「Ascend」の名前でグローバル展開されているが、中国や新興国向けに価格を抑えた「Honor」シリーズを別途提供している。Honorはスペックを引き上げた上位モデルも投入されており、最新の「Honor 6 Plus」はフラッグシップモデル相当の高い性能を有している。
またメインカメラは同社初のツインカメラを搭載。有効約800万画素カメラを2つ横に並べており、撮影した写真のピント位置を後からずらすことができる。そしてインカメラも800万画素で、美しく自分撮りをすることが可能だ。通常利用で2日以上駆動する、容量3600mAhのバッテリーも搭載。本体上部には家電をコントロールできる赤外線ポートを備える。本体サイズは75.68(幅)×150.46(高さ)×7.5(奥行き)ミリ、重量は165グラム。
プロセッサにはHiSilicon製の「Kirin 925」(オクタコア/1.8GHz)を採用。ジャパンディスプレイ製のフルHD(1920×1080ピクセル)表示対応の5.5型ディスプレイ、3Gバイトのメインメモリを搭載し、ストレージが16Gバイトまたは32Gバイトの2モデルを用意する。通信方式はFDD-LTEとTD-LTEの2つの方式に対応し、LTEは下り最大300Mbpsのカテゴリ6をサポートする。中国では12月末からの発売で、価格は16Gバイト版が約320ドル(約3万8210円)、32Gバイトが約400ドル(約4万7773円)ということだ。
超低価格なハイスペックモデル「Honor 4X」
「Honor 4X」は、中国元で1000元を切る低価格ながらも高いスペックを備えた、コストパフォーマンスの高いモデル。本体はベーシックな形状だが、展示されていたホワイトモデルのほかに、ミントグリーンなどカジュアルなカラーも提供される予定だという。背面は布地のような仕上げで、ファッション性を兼ね備える。
中国では2014年11月から販売が始まっており、アジア各国でも展開予定。価格は約120ドル。スペック面ではプロセッサにHiSiliconの「Kirin620」(オクタコア/1.2GHz)を採用し、HD(1280×720ピクセル)表示の5.5型ディスプレイ、2Gバイトのメインメモリ、8Gバイトのストレージを備える。有効約1300万画素のメインカメラと500万画素のインカメラ、容量3000mAhのバッテリーも搭載。通信方式は4GがFDD-LTEとTD-LTEに対応し、3GはW-CDMAとTD-SCDMAに加え、CDMA2000をサポートするモデルも提供される。本体サイズは77.2(幅)×152.9(高さ)×8.65(奥行き)ミリ、重量は170グラム。
Honorシリーズ初のタブレットも展示
「MediaPad T1」として展示されいたタブレットは、低価格ながら金属ボディを採用した高級感ある仕上がりが特徴だ。中国では、これもHonorシリーズとして「Honor T1」の名前で販売されているが、先進国へはグローバルで利用している「MediaPad」のブランド名をつけて展開する。ヨーロッパでは2014年度末から販売が始まっているとのこと。
プロセッサはクアルコム「Snapdragon 200」(クアッドコア/1.2GHz)で、HD(1280×720ピクセル)表示の8型ディスプレイ、1Gバイトのメインメモリ、8Gバイトのストレージを採用。メインカメラは有効約500万画素で、インカメラは30万画素。通信方式はW-CDMA/HSPAとなる。全体的にスペックが抑えられているが、価格も約130ユーロ(1万5527円)と低めに設定されている。本体サイズは210.6(幅)×127.7(高さ)×7.9(奥行き)ミリ。容量4800mAhのバッテリーは連続13時間のビデオ視聴が可能。待受時間は最大300時間。
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