大きいけど軽くて薄い――「Ascend Mate7」をHuaweiブースで触ってきた:CEATEC JAPAN 2014
Huaweiの最新スマートフォン「Ascend Mate7」は、スペックの高さや画面サイズの大きさも際立っているが、思いのほか軽くて薄かった。CEATEC JAPAN 2014のHuaweiブースで実機を展示しているので、ぜひチェックしてほしい。
CEATEC JAPAN 2014のHuaweiブースでは、日本で12月に発売する予定のSIMロックフリースマートフォン「Ascend Mate7」をはじめ、海外や日本で発売している最新のスマートフォンを数多く展示している。
特にチェックしておきたいのが、6型フルHD液晶やオクタコアを搭載し、下り最大300MbpsのLTE Category6をサポートしたハイスペックなAscend Mate7だろう。本体のサイズは約81(幅)×157(高さ)×7.9(奥行き)ミリとそれなりに大きいが、実際に手にしたときに第一印象は「軽い」だった。重量は約185グラムだが、3.28ミリ〜7.9ミリという薄さも影響してか、数字よりも軽いと感じる。
幅は81ミリだが,狭額縁設計によってベゼルが2.9ミリに抑えられており、6型スマホとしては細い方だろう。さすがに片手だけで操作をするのは厳しいが、筆者の手なら、片手でホールドするのは問題なかった。カラーはオブシディアン・ブラックとムーンライト・シルバーの2色展開で、背面にはアルミを用いて高級感も出している。ただしアンテナの干渉を防ぐために、背面の上部と下部は樹脂が使われてる。
その背面にはロックの解除やシャッターとして使える指紋センサーを搭載している。センサーはボタンのようにカチッと押せるタイプではなく、センサーをタップすることで認証ができる。指紋は5つまで登録できる。
日本で発売する端末の仕様は「グローバル版と全く同じ」(説明員)とのことで、グローバル版のデュアルSIMスロットも、日本版で継承されている。海外と日本でSIMを使い分けるといったシーンで便利だ。


6型の大画面モデルであることを考慮して、片手で操作できるよう「ワンハンドUI」を用意した。これをオンにすると、端末を左右に傾けるとオンスクリーンキーやキーボード、ホーム画面などを左右に寄せられる。ただしデモ機はセンサーの調子が万全でないためか、オンスクリーンキーを寄せる動作しか確認できなかった。
Huawei関係者によると、Ascend Mate7は中国では予約をしてもすぐに入手できないほど人気だという。価格が気になるところだが、中国では約4000元(約7万559円)、欧州では日本円で約6万8000円とのことなので、日本版も6万円台後半〜7万円ほどになりそうだ。
日本未発売のスマートフォンとしてチェックしておきたいのが、中国のオンラインストアや東南アジアで販売されている「Honor 6」。オクタコアCPUを持つ「Kirin 920」、5型フルHD液晶、3Gバイトのメインメモリ(RAM)、3100mAhバッテリー、1300万画素のメインカメラ、500万画素のインカメラを備えるハイスペックなモデル。Ascend Mate7と同じく、下り最大300MbpsのLTE Category6をサポートする。
サイズは69.7(幅)×139.6(高さ)×7.5(奥行き)ミリ、重量は130グラム。カラーはホワイトとブラックの2色で、背面にはガラスを用いている。雰囲気としては「Ascend P7」に近いが、Honor 6は若い男性をメインターゲットにしているという。Ascendシリーズとのすみ分けも、Honorでは若者を狙っているところが違いだという。価格は中国のオンラインストアでは2400元(約4万2331円)。韓国では9月にLG U+がHonor 6を発売した。日本での発売は未定。
このほか、IFA 2014でAscend Mate7と同時に発表したミドルレンジの「Ascend G7」、日本で発売しているSIMロックフリータブレット「MediaPad X1 7.0」「MediaPad M1 8.0」、SIMロックフリースマホ「Ascend G6」「Ascend P7」、ワイモバイルが販売している「STREAM S 302HW」、ウェアラブル端末「TalkBand B1」、海外で販売しているLTE Category6対応ルーター「E5786」も展示している。
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