スマホ使いこなし、シニアでも6割!:R25スマホ情報局
シニアをターゲットにした格安スマホや格安SIMも続々登場し、今や“スマートフォン=若者向けのもの”ではなくなっているようだ。60歳以上の男女に、自身のスマホ活用について聞いてみた。
巷ではシニアをターゲットにした格安スマホや格安SIMも続々登場。今や“スマートフォン=若者向けのもの”ではなくなっているようだ。
MMD研究所の「2014年シニア層のスマートフォンに関する調査」(対象:携帯電話端末を所有するシニア2020人)によると、シニア層のスマホ所有率は27.6%と、前年に比べて4.4%も増加しているという。2015年、おじいちゃんやおばあちゃん世代への贈り物として、スマホを選ぶのもアリなのかも…。そこで、60歳以上の男女221人に自身のスマホ活用について聞いてみた(協力:ファストアスク)。
まずはスマホの使用状況について。
スマホを使いこなせている?
- はい 59.3%
- いいえ 40.7%
スマホをフィーチャーフォン(ガラケー)、どちらが使いやすい?
- スマホ 77.8%
- フィーチャーフォン 20.8%
- その他 1.4%
想像以上に、60歳以上の多くがスマホに利便性を感じていることがわかった。具体的にスマホの使いやすい面を挙げてもらうと、
タッチパネルでラクに操作できる
- 「やはりタッチパネル。タッチすると見たいものがダイレクトに表示されるから」(64歳・男性)
- 「タッチするだけで動くから操作が楽」(67歳・男性)
- 「操作が簡単。見ていて何をするかが直感的にわかる」(60歳・男性)
PC気分で
- 「パソコンがない場所でも、パソコン用サイトを見ることができる。パソコンと連動して管理できる」(65歳・女性)
- 「PCのアカウントでメール等がすべて確認・送信できるところ。PCを持ち歩いているのと同じで非常に便利」(67歳・女性)
- 「Cloudの利用でPCとデータの一元化ができる携帯PCのごとく利用できる」(70歳・男性)
便利なアプリが豊富にある
- 「無料アプリが豊富。Webサイトではなく、専用アプリがあって使いやすい」(61歳・男性)
- 「好きなアプリを自由に追加できるので便利」(64歳・男性)
などの声が寄せられた。若者と同じように悠々とスマホを使いこなしていることがわかる。
一方で、フィーチャーフォンにはない、スマホならではの特徴に戸惑いもあるようだ。スマホを使っている際、使いづらさを感じる点について聞くと、以下のような結果になった。
スマホで「不便」「使いづらい」と思うところTOP5(複数回答)
- 1位 電池の消耗が早い(バッテリーのもちが悪い)(63.8%)
- 2位 月々の支払い料金が増えた(57.0%)
- 3位 端末本体の料金が高い(43.9%)
- 4位 タッチパネルの押し間違いがある(押しにくい)(39.8%)
- 5位 片手で操作ができない(27.6%)
上位はどの世代の人でも感じることだろう。この他、少数意見ではあるが、年配の方ならではの回答としては「取扱説明書が付いていない」(61歳・男性)、「室外では日光の反射で画面が見えず操作できない」(60歳・男性)、「字が小さいので年配者は辛い、画面を大きくすること(編集部注:ピンチアウト)は知っているが面倒」(65歳・男性)などの声があがっていた。
今回の調査で、スマホを使いこなすシニアは予想以上に多く、新しいツールに対する人間の順応性が明らかになったといえよう。私たちがシニアになったとき、より進化したデバイスが登場していても、難なく使いこなせるのではないだろうか。(池田園子)
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