Google Playへのアプリ登録に専門家によるレビュープロセスと年齢レーティングを追加
Googleが、Google Playへのアプリ登録プロセスに人間によるレビュープロセスを追加したことと、新たな年齢別レーティング表示の採用を発表した。開発者は5月までに新レーティングに対応するよう強く奨励されている。
米Googleは3月17日(現地時間)、Androidアプリストア「Google Play」へのアプリ登録プロセスに、数カ月前から専門家チームによるレビューを追加していると発表した。アプリが開発者ポリシーに準拠しているかどうかを審査する。
Googleによると、このプロセスはアプリ登録の(数日後ではなく)数時間後には実施されるもので、登録から公開までに要する時間にはほとんど変化はないという。米AppleのApp Storeは立ち上げ当初から人間によるレビュープロセスが組み込まれている。
Google Playの審査は従来人間を介さないフィルタリングで、過去には有料詐欺アプリや迷惑広告を表示するアプリが登録されるといった問題が発生している。
同社はまた、開発者が自分のアプリの状況を把握するための「公開ステータス」をデベロッパーコンソールに追加した。アプリが不承認になったり公開されない場合は、その理由がコンソールのアプリのページに表示される。一度公開したアプリが停止になった場合は、停止の理由の詳細がメールで送られてくる。
Googleはさらに、アプリごとに対象年齢を明示するレーティングシステムの採用を発表した。同日からデベロッパーコンソールにアプリのコンテンツの性質に関するアンケートが表示されるようになる。開発者はこのアンケートに回答することで国際年齢レーティング連盟(IARC)に加盟するレーティング機関からレーティングを取得する必要がある。
5月から、Google Playの現行のレーティングに代わって地域のレーティング機関によるレーティングが表示されるようになる。日本のようにレーティング機関がカバーしていない地域では、汎用のレーティングが表示される。5月までにアンケートに回答しないと、「レーティングなし」と表示され、地域やユーザーによってはブロックされる可能性がある。
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