ユーザータイプ別に見る、新イオンスマホ3モデルの違い:SIM通
イオンモバイルが日本メーカー製のSIMフリースマホ3モデルを発表しました。3機種のスペックや特徴をそれぞれ紹介したいと思います。
2015年春、大手スーパーチェーンのイオンは、イオンモバイル向け新製品として日本メーカー製のSIMフリースマホ3モデルを発表しました。3月より順次発売されているこれらのモデルはスペックや特徴がそれぞれ違うため、「どれを選べばいいのか?」が分かりにくいのではないでしょうか。
そこで今回は性能を読み解いていきたいと思います。
VAIO Phone VA-10J
ソニーから独立したVAIO株式会社が放つスマホ第一弾のモデル。製造はMVNO大手の日本通信で、VAIOはデザイン監修をしています。今回の3モデルで唯一Android 5.0を採用しているほか、メーカーカスタマイズのないピュアな状態なのが特徴。最新のAndroid OSを使って、自分色に自由なカスタマイズをしたいと考えている人にオススメです。
同梱される日本通信の格安SIMは、VAIO Phoneのための特別仕様。2,138円で高速通信容量を無制限に使えます。LTEにも対応しているので、テザリングをさせてルーター代わりに使用するということも可能です。
ただし、注意点もあります。3モデルの中で唯一防水非対応な点と、FOMAプラスエリアのW-CDMA BAND6に非対応であると、Twitter上で日本通信の公式アカウントが発言しており、そのことから郊外で通話しにくい可能性があります。
おすすめユーザー
- 自分流にカスタマイズしたい人
- テザリングを多く利用したい人
- Nexusシリーズを使っていた人
KYOCERA S301
京セラ製のタフなスマホも登場しました。防水防塵に加え、耐衝撃(MILスペック)にも対応しています。本体の性能は他の2モデルから比較すると、ディスプレイの解像度やRAMで少し見劣りしますが、その分手頃な価格で販売されています。
防水防塵耐衝撃は当然のこと、文字を大きくする機能やスマホを初めて使う人向けの「エントリーホーム」を搭載している点で、屋外作業をする人やガーデニングが趣味な人、またシニア層に最適ではないでしょうか。
京セラといえばauスマホのイメージが強いですが、今回利用するドコモの通信網に合わせて調整してきているとのこと。通信・通話ともに快適に利用できそうです。
おすすめユーザー
- 屋外でスマホを使う人
- スマホを初めて使うシニア層
- 手頃な防水スマホが欲しい人
Xperia J1 Compact
ソニーからは、XperiaブランドのSIMフリースマホが登場しました。他の2モデルと比較すると、本体価格はやや高めになっています。しかしながら、防水防塵対応や2070万画素カメラ、WALKMAN機能も搭載と、性能では申し分ありません。
さらに、SIMフリーモデルでは非常に珍しいおサイフケータイに対応。ディスプレイは他モデルが5インチなのに対して、4.3インチとやや小ぶりですが、コンパクトな分、女性や手の小さな人にとって丁度良いサイズとなっています。
現在発売されているSIMフリーモデルの中でもダントツの高性能ですが、その分価格も上がり、税込で約6万円と、京セラのタフネススマホの2倍近い価格となっています。
おすすめユーザー
- 高性能なSIMフリースマホを使いたい人
- おサイフケータイを使いたい人
- コンパクトなスマホを使いたい人
それぞれ3モデルを見ると、特徴が見事に分かれていました。
- テザリング利用、ピュアAndroid派:VAIO Phone VA-10J
- タフネススマホ好き、お手頃モデル派:KYOCERA S301
- おサイフケータイ必須、高性能モデル派:Xperia J1 Compact
イオンは、ユーザー層がかぶらないように見事に分けているなあという印象を受けました。これからSIMフリースマホを買おうかなと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
※本文中の料金はすべて税込(8%)表記です。
(文:布施繁樹)
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