「スマホ買い取り」にまつわる10問10答!:R25スマホ情報局
各キャリアの2015年夏モデルがだいたい出そろいました。新しいスマホを買ったら、今まで使っていた携帯電話やスマートフォンを買い取ってもらおう――と思ったときに思い浮かぶ疑問をITジャーナリストの佐野正弘さんにぶつけてみました。
6月中旬より、順次各キャリアからスマホの夏モデルが発売される。すでに新機種に目星をつけ、販売開始を待ちわびている人もいるだろう。そんな、機種変更時に試してみたいのが、中古スマホの買い取りサービスだ。でも、セキュリティのことを考えると、正直不安だったりもする…。
そこで、スマホ買い取りにまつわる10の疑問をITジャーナリストの佐野正弘さんにぶつけてみた。
Q1.中古スマホはどこで買い取ってもらえる?
A. 大きく「中古ショップ」と「キャリア」の2つに分けられます。中古ショップには、インターネットでの買い取りを展開しているところもあります。(佐野さん、以下同)
Q2.業者を比較検討する際のポイントは?
A. 買い取り額も大事ですが、個人情報が入っている機器なので、安全が第一。例えば、買い取りの際にきちんとデータを消去してくれるかなどの信頼性を重視した方がいいでしょう。
Q3.キャリアと中古ショップでは、どちらが得?
A. 端末の状態が良かったり機種が新しかったりする場合は、中古ショップで売る方が高値のつく可能性があります。一方、キャリアはというと、これまで使っていた機種を買い取りして新機種の費用から値引きをする、いわゆる「下取り」のパターンがほとんど。故障や破損していない限り査定額が同一であることが多いですが、機種変更と同時に下取りもしてもらえるので、手間はかかりません。手軽さ重視の人にはオススメですね。別のキャリアに乗り換えの場合は中古ショップに持っていくことも検討しましょう。
Q4.ネットと店舗では、どちらが得?
A. ネットの買い取りだと、「破損している部位がある場合は、ユーザーが送料を負担する」など条件がつくケースがあります。ただ、24時間いつでも申し込み可能なので、店頭に行く時間がない人にとっては使い勝手はいいでしょう。
Q5.買い取りの査定はどうやって受けられる?
A. ネットであればキャリアやメーカー、機種などを入力するだけで無料査定できることが多いです。キズや故障などの不安要素がある場合は、実店舗に持っていけば、その場ですぐ査定してくれますよ。
Q6.買い取り価格はいくらくらい?
A. 最新モデルでも1万〜8万円程度と、機種の人気や希少性などによって価格に幅が出ますね。なかでもiPhoneの最新機種は比較的高額で売買される傾向にあります。
Q7.数年前の機種でも、買い取り対象になる?
A. キャリアの場合は、発売からの期間に応じて買い取り対象が限定されていることが多いです。しかし、型落ち機種のなかには、アジア各国などで需要があるものもあるので、中古ショップではかなり昔の機種でも買い取ってくれますよ。
Q8.査定時には何がマイナスポイントになる?
A. 端末に傷や液晶の割れがあると査定に響きます。キャリアやお店によっては、買い取ってもらえないこともあるので注意が必要です。ちなみに充電コードや箱などの備品は、それ自体にあまり需要がないので、揃っていなくてもそこまで査定に影響しません。
Q9.高く買い取ってもらう時期はいつ頃がベスト?
A. 最も価格が高い時期は限定できませんが、新モデルが出た後は中古スマホ市場に旧モデルが増えるので値崩れしてしまいがちです。なので、新モデルに機種変更をする際の買い取りを検討している人は、できるだけ早めに買い換えた方がいいでしょう。
Q10.セキュリティ上、買い取り前にしておいた方がいいことは?
A. 店舗でもデータを消去してもらえますが、うっかりデータが残ってしまった場合、第三者に悪用されてしまう危険性もゼロではないので、自分でも事前消去はすべきです。なお、各OSの消去方法は次の通りです。
- iPhone…「設定」→「一般」→「リセット」の「すべてのコンテンツと設定を消去」
- Android…「設定」→「セキュリティ」の「端末の暗号化」をしたのち、「設定」→「バックアップとリセット」→「データの初期化」→「携帯端末をリセット」→「すべて消去」
ほかには、SIMカードを取り外す、microSDやおサイフケータイの初期化などを忘れずにしておきましょう。
使い道のない古いスマホも、ちょっとしたお小遣いにはなりそう。これらを参考に、買い取りを検討してみては?
(末吉陽子/やじろべえ)
「R25スマホ情報局」関連記事
関連記事
- 「まだ超絶赤字」だけど「撤退します、以上」はありえない――エックスモバイル木野社長
SIMカードとiPhoneやXperiaをセットで販売して、賛否両論を集めるMVNOサービス「もしもシークス」。このサービスを運営するエックスモバイルの木野社長を直撃し、話を聞いた。 - 格安スマホの認知率は88.5%――マイボイスコム調査
マイボイスコムが「格安スマホに関するアンケート調査」の結果を発表。格安スマホの認知率は88.5%で、格安スマホ・格安SIMカードいずれかの利用者は スマホ利用者の2割弱となった。 - ゲオがSIMの販売を始めて変わったこととは?――「ゲオモバイル」の狙いを聞く
リサイクル事業と携帯電話代理店事業のノウハウを掛け合わせて生まれた「ゲオモバイル」。NTTコムとの協業でOCN モバイル ONEのSIMカードを扱い始めたことで、端末とSIMカードの両方を販売可能になった。今回は、そんなゲオモバイルの戦略を聞いた。 - 使われていない「埋蔵携帯」の総額価値は1兆6489億円――ゲオが試算
ゲオは現在使われおらず、自宅に保管されている携帯電話「埋蔵携帯」の価値を試算。総額で1兆6489億円になると発表した。 - 「中古スマホ」購入時に守るべき3カ条
格安SIMカードの普及もあって近年需要が高まっている「中古スマホ」。しかし、中古スマホを購入する際には注意しないといけない点がいくつかあるのだ。
関連リンク
© RECRUIT HOLDINGS CO.,LTD. all rights reserved.
© Media Shakers Inc. all rights reserved.