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いよいよ発表! 2015年を代表するスマホは……?スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2015(1/4 ページ)

2014年12月〜2015年11月に発売されたスマホ10機種の中から最優秀機種を選出する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2015」。いよいよ、最優秀機種を発表します……!

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 2014年12月から2015年11月までに発売されたスマートフォンの中からベストな機種を選出する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2015」。12月中旬に実施した審査会では、2015年のスマートフォン事情をざっくばらんに振り返りました。

 2015年を振り返ったところで、ノミネートされた10機種の中からスマートフォン・オブ・ザ・イヤーを選出します。選考委員は、ITmedia Mobileや「週刊アスキー」などで活躍し、1年間を通じて携帯電話業界を取材してきた石川温氏、石野純也氏、太田百合子氏、佐野正弘氏、島徹氏、すずまり氏、房野麻子氏、村元正剛氏、山根康宏氏(五十音順)の9人と、ITmedia Mobile編集部です。

 選考委員は、1人あたり25点の持ち点を各機種に配分して投票します。1位の機種には10点、2位以下の機種には1機種9点を上限として残りの15点を自由に配分できます。

 まず、各選考委員の点数配分を講評とともに見ていきましょう。

コチラもチェック

 「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2015」審査会の様子が、「ASCII.jp」の名物コーナー「週間リスキー」で紹介されました。

 リスキー局長のACCNが審査会に乱入。スマートフォン・オブ・ザ・イヤーの結果に物申すという内容ですが、一体何が起きたのでしょうか?

※ちなみに、「1位の端末を審査員は誰も買っていない」とのコメントがありますが、これは審査会に参加した人のみで、参加できなかった山根康宏氏は買っていますので、あしからず。「韓国の発売日に買ったので、日本人最速かも」(山根氏)


今回のノミネート機種
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2015のノミネート端末。左上からiPhone 6s、AQUOS EVER SH-04G、ARROWS NX F-04G、arrows M02、Xperia Z5 Compact、Xperia Z5 Premium、Galaxy S6 edge、ZenFone 2、TORQUE G02、MADOSMA(五十音順)

各選考委員の点数配分と講評

石川氏:スマートフォンの王者はまだiPhone

石川氏の配点
順位 機種名 点数
1 iPhone 6s 10
2 MADOSMA 7
3 Galaxy S6 edge 5
4 Xperia Z5 Premium SO-03H 3

 iPhone 6sに10点を入れたのは、何だかんだ言っても、まだまだスマートフォンの王者であるのは変わらないと思ったからです。iPhone 6s/6s Plusではカメラが進化して、新色の「ローズゴールド」も出て、「3D Touch」も付きました。進化は小さいけれど、発表前も後も、大きく注目されました。Apple純正のバッテリー内蔵ケースが出て「ダサイ」と言われていますけど、そういったところも含めてiPhone中心で回っていますよね。iPhone 6sは万人が持って問題ない、万人に勧められる機種であることは変わらないと思います。

 次に評価したいのがMADOSMAです。Windows Phoneはauが惨敗した市場でもあり、日本で全く新製品のなかった中で、PCメーカーが勝負を掛けてきたのが大きいと思います。Windows 10 Mobileへのアップデートにも対応しましたし、ユーザーの期待を裏切ることなく信頼につなげたところは、「よくぞやった」と言いたいです。

MADOSMA
マウスコンピューターの「MADOSMA」は、日本市場では約4年ぶりのWindows Phoneとして登場

 Galaxy S6 edgeは2014年の(Galaxy S5が売れなかったという)大失敗があった中で、相当デザインを変えてきました。触った瞬間から「違うな」と感じましたし、心意気や危機感も感じられました。販売に結び付かなかったのは残念ですが、クオリティの高いものに仕上がっていると思います。価格が高い印象があったのと、ユーザーの購買意欲の低い4月に発表、発売するというタイミングはもったいなかったですね。

 Xperia Z5 Premiumは、4Kディスプレイを載せたところにソニーの意地を感じた一台です。正直に言って、デザインテイストが変わらない中で、なぜXperia Z4の後にすぐZ5を出すのか? という突っ込みはありますけど、中国メーカーが4Kスマホを出す前に出してきた。そこの期待にきっちり応えたことは評価したいです。

石野氏:ZenFone 2がSIMロックフリー市場を切り開いた

石野氏の配点
順位 機種名 点数
1 ZenFone 2 10
2 MADOSMA 8
3 Galaxy S6 edge 4
4 iPhone 6s 2
5 arrows M02 1

 ZenFone 2とMADOSMAのどちらに10点を与えるか、迷いました。

 しっかり使えることと、SIMロックフリースマホ市場を切り開き、その代名詞にもなったZenFone 2シリーズの起点としてのZenFone 2に10点を与えることにしました。iPhone、Galaxy、Xperiaなどと比べると、外装の造形で一段落ちる面がありますが、市場での実績を考えると、これでいいのかな、と思います。

 MADOSMAは、今のOSの完成度で10点を与えるのはユーザーのことを考えると無責任かな、と思いました。一方で、マウスコンピューターの頑張りや市場を切り開こうとする姿勢と、佐野さんもおっしゃっていましたが、MapFan搭載を始めとして日本市場にローカライズするためにMicrosoftと掛け合った努力を評価したいです。タッチパネルの滑りや、外装の安っぽさが出ていることなど、ハードウェア面でも改善の余地があることも加味しながら、ZenFone 2と僅差で8点としました。1位でも均等に点数を分けられるのであれば、ZenFone 2とMADOSMAを同じ点数にしていたかもしれません。

 2015年のキャリアモデルの中で、何が一番インパクトがあって良かったかな、と考えると、迷って結局買えなかったGalaxy S6 edgeです。Galaxyシリーズには、もともと「パフォーマンスが最も良くて、一番安心して買えるAndroid」という分かりやすさがあります。S6 edgeは、その原点に回帰をしつつも、デザインを改善して、エッジスクリーンで正面から見た時の個性も演出しています。これは非常にうまいな、と思います。今回、点数を付与した5機種の中で、「1台をメインで」と言われたら、S6 edgeにします。おサイフケータイが使えますし、テレビも見られます。防水がないのは残念ですが、自分には不要です。

 iPhone 6sは、やはり外せないということと、順当にスペックアップして、使いやすい端末になっていて、iPhone 6で良くなかった点が改善されています。ただし、業界にインパクトを与えるような新鮮味はないので、点数は2点としました。

 arrows M02は、SIMロックフリースマホ市場で出遅れていた日本メーカーが、おサイフケータイや防水に対応していながらも海外メーカーのミドルレンジのSIMロックフリースマホとほぼ同じ価格帯を実現したことを評価しました。富士通は、フィーチャーフォンの「らくらくホン」の頃から、先端技術をミドルレンジスペックの機種に落とし込むことが得意なメーカーで、それがうまく発揮できているのがM02だと思います。

太田氏:Galaxy S6 edgeは、今までなかったスマホ

太田氏の配点
順位 機種名 点数
1 Galaxy S6 edge 10
2 iPhone 6s 5
Xperia Z5 Compact SO-02H 5
3 TORQUE G02 3
4 MADOSMA 2

 私は、自分が推薦した5機種にそのまま入れました。「どれを優勝させたいか」と考えたときに、確かにiPhone 6sは使いやすく、私もメインスマホとして使っていますし、決して悪いものではありません。しかし、マイナーチェンジの段階で「2015年の1位とするほどのインパクトがあったか」と言われると、なかったかな、と思います。

 Galaxy S6 edgeのデザインは、MWC(Mobile World Congress)の会場で見た時に本当に魅了されたんですよね。「今までなかったスマホが出てきたな」という感動があり、そこに重きを置いたので1位としました。

Galaxy S6 edge(ドコモ版)
サムスン電子の「Galaxy S6 edge」はデザイン面とパフォーマンス面での評価が高い(写真はドコモ版の「SC-04G」)

 Xperia Z5シリーズに関しては、Xperia Z5 Premiumの4K対応もいいと思うのですけど、スマホには「too much(やり過ぎ)」かな、という感じがしました。一方、Xperia Z5 Compactは、あのコンパクトなボディにXperia Z5とほぼ同じ機能を詰め込んだ、ということを評価してiPhone 6sと同率で2位としました。S6 edge、6sとZ5 Compactの3機種は、2015年にお勧めできるハイスペックスマホです。

 MADOSMAは、今年を象徴するスマホの1つだと思い、入れました。

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