イオンモバイルがMVNOサービスをスタート、日本通信はソフトバンク回線を提供か?:5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(2/2 ページ)
イオンモバイルがMVNOに参入したほか、So-netが500MB未満は無料の「0 SIM」を正式に開始。日本通信会長がソフトバンク網でのサービス開始をにおわせるなど、MVNO関連で大きな動きがあった。
UQ、CA対応で下り最大220Mbpsの「W02」を発売
UQコミュニケーションズは、Huawei製のモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W02」を2月19日に発売した。W02は前モデルである「Speed Wi-Fi NEXT W01」と同じく、キャリアアグリゲーション(CA)に対応することで下り最大220Mbpsに対応している。
新機能としては、バッテリー残量が少なくなると自動的にCAをオフにする「ノーマル」設定や、強制的にCAをオフに設定する「バッテリーセーブ」設定が追加された。やや地味な機能ではあるが、常にCAをオンにする「ハイパフォーマンス」と、常にCAをオフにする「バッテリーセーブ」のWiMAX 2+接続時の連続通信時間を比較すると、バッテリーセーブの方が約30%ほど連続通信時間が長くなっている。省電力関連の機能は、通信速度はそれほど重視しないが連続動作時間がもう少し欲しい。というケースでは役に立ちそうだ。
その他新機能として、直近3日間の通信量が本体ディスプレイ上に表示可能となった。これを「新機能」と呼ぶにはやや悩ましいが、直近3日間の通信量で通信速度制限が行われるサービスで利用する場合は、「見える方が安心」であることは間違いない。
Huawei製のWiMAX 2+対応モバイルWi-Fiルーターとしては、前モデルのW01から約1年ぶりの後継機となるW02だが、基本的にはマイナーチェンジモデルであり、性能面での大きな進化が見られなかった。UQの発売するモバイルWi-Fiルーターは、NECプラットフォームズ製の「Speed Wi-Fi NEXT WX02」も前モデル「Speed Wi-Fi NEXT WX01」とほぼ同様のマイナーチェンジにとどまっており、ここ1年間で目玉となるような新機能が登場しなかったのは少々寂しいところだ。
ドコモ、下り最大300Mbps対応のモバイルWi-Fiルーター「N-01H」発売
NTTドコモは、下り最大300Mbpsに対応するモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION N-01H」を2月17日に発売した。N-01HはドコモのモバイルWi-Fiルーターとしては過去最速、国内向けのモバイルWi-Fiルーターとしても最速だ。
ここ数年のドコモのモバイルWi-Fiルーターは、LGエレクトロニクスとHuawei製の製品が販売されていたが、N-01HはPC向けの無線LANルーター「Aterm」シリーズを展開するNECプラットフォームズ製だ。なお、同社製のモバイルWi-FiルーターにはMVNO各社も取扱いするSIMロックフリーの「Aterm MR04LN」などがある。
N-01Hのドコモオンラインショップでの本体価格は2万1384円(税込)で、月々サポートによる通信料割引の総額と同額。いわゆる「実質0円」の機種となる。
N-01Hの下り最大300Mbpsは、CAで3つの周波数帯を束ねて通信することで実現している。従来のモバイルWi-Fiルーターやスマートフォンと比べて高速なことに加え、国内初となるLTEアンテナ内蔵のクレードルも付属。自宅などでクレードルにセットして使用する際、電波の受信感度が改善され快適にデータ通信が利用できるのは便利だ。
ドコモ「シェアパック5」を発表 カケホーダイライトプランが全プラン適用可能に
ドコモは新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」向けの新プランとして「シェアパック5」を3月1日に提供した。シェアパック5の月間通信量は5GBまでで、月額料金は6500円(税別)。
同時に、1回5分までの国内通話がかけ放題になる「カケホーダイライトプラン」(月額1700円)と組み合わせ可能な「シェアパック」の種類を拡大。シェアパック(小容量)に分類される「シェアパック10」および「シェアパック5」でも、カケホーダイライトプランとの組み合わせが可能となった。
シェアパック5は、容量あたりの単価が安いパケットパックではないが、パケット通信量が少ない場合は月額料金を下げることができる。加えて、カケホーダイライトプランとの組み合わせも可能となり、音声通話・データ通信量ともそれほど使わない「ライトユーザー」にとってはうれしい選択肢となるだろう。
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