KDDI(au)は4月26日、熊本地震の影響で4月16日午前2時頃から発生していた通信障害について、同日14時46分に復旧したことを発表した。
auのサービスエリアは、前日の25日20時時点に熊本県南阿蘇村の一部地域を除いてほぼ復旧していたが、同村の中松・長野地区は通行規制や避難勧告により現地作業が制限されていた。
同社がエリア復旧のために配備した各種設備の最大数は、車載基地局8台、可搬基地局5局、移動電源車12台、ポータブル発電機45台。これまで、関係機関に衛星通信端末93台、携帯電話・タブレット等を750台を貸し出した。また熊本、大分、福岡の避難所や病院で無料の充電サービスとWi-Fiの提供も継続している。
このほかKDDIは、被災者向けに支払い期限の延期やデータ容量(10GB分)の無償提供、通信速度制限の解除(4月末まで)といった支援も行っている。またスマホ・ケータイ料金と一緒に寄付できる救援金プロジェクトも5月31日まで実施中だ。
熊本地震の被災地では、現在も南阿蘇村の一部エリアでNTTドコモの携帯電話サービスと、ソフトバンク(Y!mobile)のPHSサービスがつながりにくい状態にある。携帯3社は引き続き災害用伝言板と災害用音声お届けサービスを運用しており、また無料で利用できるWi-Fiスポットの「00000JAPAN」も提供している。
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