P9から予想以上に大きく進化していた――「HUAWEI Mate 9」のカメラをいじり倒す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
「P9」に続き、「Mate 9」も「LEICA」ブランドのレンズを搭載してきた。P9から何が変わったのか? 画質はどれだけ差があるのか? 2機種で撮り比べてみた。
動画は4K対応に
さてP9との対決はそのくらいにして、あとは適当にいきます。
Huaweiのデュアルカメラスマホといえば、個人的にイチオシがモノクロ。モノクロ専用センサーで撮るモノクロってすごくきれいなのだ。ディテールもしっかりしているし。
この光がきれいだなと思ったらモノクロモードで。色がない方がよいシーンだってある。
続いて色。今までもフィルムモードとして、「鮮明な色」や「ソフトな色」を選べたのだが、それはメニューの中にあってコマメにいじるのはめんどくさかった。Mate 9では常にメニューバーにいるのでいつでもすぐ選べる。これはよい。
忘れちゃいけないワイドアパーチャ。
変わったのは2点。1つは画面デザイン。今まではタップしてフォーカスを合わせてから絞り値をいじっていたが、Mate 9では画面右に常に絞りアイコンが出ててそれをタップしてこのようにぼかし具合をいじる。
もう1つはワイドアパーチャ時に2倍までのデジタルズームが使えるようになったこと。2倍のデジタルズームってことは、iPhone 7 Plusのポートレートモードと同じような画角で撮れるってことだ。
最後に新機能として動画も挙げておきたい。P9ではフルHDどまりだったが、Mate 9では4K動画を撮れるようになったから。なお、HUAWEI Mate 9で撮影した動画はH.265で保存されるが、YouTube側が対応していなかったため、H.264に変換した動画を掲載する。
細かい撮影機能まで顔を突っ込むとどんどん長くなって終わらなくなるので、P9に対する強化点を中心に基本性能を見てきたわけだが、予想以上に大きく進化していたのに感心。スマホカメラとしてはもうトップランナーといっていいんじゃないかと思うほどである。
画面もデカいのみならずクオリティーも高くてきれいだし。まあ全体にデカいので、これは大きすぎて手に余るというのならP9でもよいが、せっかくライカなスマホカメラなんだし、写真を見るならデカくてキレイな画面の方がいいわけで、カメラ重視でAndroid機を選ぶのならもうMate 9にイっちゃっていいでしょう、である。
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