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日本通信、ソフトバンクと相互接続で合意 iPhone/iPad用「格安SIM」を3月22日から提供
日本通信とソフトバンクが相互接続に合意した。これを受けて、日本通信ではソフトバンクネットワークを使ったiPhone/iPad用格安SIMの提供を3月22日から開始する。
日本通信は2月1日、MVNOサービスの提供に必要な「相互接続」に関する協定書を1月31日付けでソフトバンクと締結し、3月22日からソフトバンク回線を利用する「iPhone/iPad用格安SIM」のサービスを開始することを発表した。また、これに伴い総務省に提出していた「接続協定に関する命令申立書」を取り下げたことも発表した。
同社は2015年8月7日、ソフトバンクに対して相互接続を申し入れ、1年以上に渡って協議を行ってきた。しかし、協議が不調に終わったため、2016年9月29日に総務省に接続協定に関する命令申立書を提出した。
総務大臣は2016年12月8日に総務省の「電気通信紛争処理委員会」にこの申し立てを諮問。2017年1月27日、同委員会は「(総務大臣がソフトバンクに)協議再開を命ずることは相当である」と総務大臣に答申した。
- →電気通信紛争処理委員会(第165回)(申立書の諮問)
- →電気通信事業法第35条第1項に基づく日本通信株式会社からの協議再開命令の申立てに係る答申(諮問に対する答申)
この答申を受け、両社は協議を再開し、今回の合意に至った。
日本通信が3月22日からサービスを開始する「iPhone/iPad用格安SIM」は、ソフトバンクのSIMロックがかかっている状態でも使えるという。現在、提供方法などについて同社に確認を取っている。情報が入り次第、この記事を更新する予定だ。
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