今日から始める「Apple Pay」生活 iPhone 7/7 PlusでSuicaを使う方法:初期登録からタッチ&ゴーまで(1/4 ページ)
「Apple Pay」の魅力の1つが、Suicaを利用できること。iPhoneだけで改札を通ったり、電子マネーで買い物をしたりできる。今回は「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」でApple PayのSuicaを利用する方法について紹介しよう。
iPhone向け決済サービス「Apple Pay」の大きな魅力の1つが、Suicaを利用できることだろう。
電車の改札でiPhoneやApple Watchをかざしてサッと通り抜け、コンビニ等では電子マネーで買い物をすることができる。カードポケット付きのiPhoneケースにSuicaカードを入れてタッチ&ゴーを実現している人も多いようだが、電波干渉防止シートが必要で、いまひとつスマートさに欠ける。Apple Payを利用すれば、iPhone単体でSuicaを利用でき、登録しておいたクレジットカードでいつでもチャージ可能だ。通勤・通学(大学以上)定期券も利用できる。
今回は「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」でApple PayのSuicaを利用する方法について紹介しよう。
Suicaアプリをダウンロードする
Apple PayでSuica(以降、Apple Pay Suicaと表記)を利用するには、iPhoneにSuicaを登録するわけだが、これには以下4つの方法がある。
- AndroidやフィーチャーフォンのモバイルSuicaからの機種変更
- 記名/無記名のSuicaカードを読み取って登録
- Suicaアプリからの新規発行
- Suica定期券の読み取りや新規発行
いずれの方法で登録するにせよ、まずはiPhone 7/7Plusに「Suica」アプリをダウンロードしておこう。App Storeで検索すると「Suicaチャージ」アプリもあるので間違えそうになるが、ただの「Suica」アプリをダウンロードしておく。

Suicaアプリを利用すると、モバイルSuicaとほぼ同様のサービスを利用できる。Android端末・フィーチャーフォンから機種変更の際にも必要なアプリだ。なお、Suicaカードを取り込んで登録する場合はSuicaアプリがなくても改札通過や電子マネーでの買い物、チャージといった最低限のサービスは利用できるこのSuicaアプリで会員登録を行うことで、一部対応していないものはあるものの、モバイルSuicaとほぼ同等のサービスをApple Pay Suicaで利用できるようになる。アプリの利用料は無料。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」をアプリに登録してオートチャージが利用できるのも利点だ。
記名/無記名のカードから読み取り
Apple Pay Suicaのサービスが始まったときに話題となったのが、Suicaカードの読み取りによる登録だ。iPhoneのカメラでSuicaカードの番号を読み取ると、Suicaカードのデポジット500円分も含めてカード情報がiPhoneに取り込まれる。残ったSuicaカードは使えなくなるので廃棄してしまって構わない。
iPhoneで取り込めるSuicaカードは、無記名の「Suica」、大人用記名の「My Suica」、通勤・通学(大学・専門学校生用)「Suica定期券」だ。これ以外の、クレジット一体型カードや社員証付き、高校生以下のSuica定期券、JR東日本以外で発行されたICカードは取り込めない。取り込みの際にもインターネットに接続できる環境が必要で、取り込める電子マネーは1万9500円(デポジットの500円を含めて2万円)以下となる。

「Wallet」アプリを開き、画面右上の「+」ボタンをタップする(写真=左)。Apple Payの案内画面が表示されるので「次へ」をタップするとカード種類の選択画面になるので「Suica」を選択する(写真=右)
規約に同意し、画面に表示されているように、Suicaカードの上にiPhoneを重ねるとカード情報がiPhoneに転送される。カードのデポジット500円分はSuicaの電子マネーに加算される形で返金される
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
今日から始める「Apple Pay」生活(クレジットカード編)
新生活の始まりを機に、新たにクレジットカードを契約した人も多いのでは。もしiPhoneを使っているなら、Apple Payを利用してみてはどうだろう。
私が「Apple Watch Series 2」を手放せない理由
筆者はApple Watchが世に登場した頃からのユーザーです。今腕に巻いているのは2代目の「Apple Watch Series 2」。バンドにだいぶ使用感が出てくるほど、手放せない存在になっています。そんなApple Watch Series 2の利用シーンを紹介します。
国内対応した「Apple Pay」 早速使ってみた感想と気になる点
iOS 10.1がリリースされ、ついに国内でも「Apple Pay」が使えるようになった。早速使用感と気になる点を見ていこう。
ついに日本上陸 Apple Payのこだわりと強みとは?――Apple Pay担当バイスプレジデント ジェニファー・ベイリー氏に聞く
Appleの決済サービス「Apple Pay」が、10月25日に日本でも開始された。今回、Apple Payのサービス開始にあたり、Apple本社でApple Pay担当バイスプレジデントに話を聞くことができた。Apple Payはどのような思いで作られているのか?
ついにiPhoneでSuicaが利用可能に――AppleとJR東日本が協力して生み出したSuicaの新しい姿
“Apple Pay版Suica”の詳細をJR東日本の小縣副会長に林信行が聞く。

