「wena wrist」のバンドでお気に入りの腕時計をスマートウォッチ化させてみた(2/3 ページ)
ソニーのスマートウォッチ「wena wrist」のバンドが単品で発売されました。このバンド部分にはセンサーやFeliCa機能を搭載しているので、好きな時計に付け替えれば、スマートウォッチとして使えるようになります。バンド+お気に入りの腕時計の組み合わせを試してみました。
振動とLEDの通知でも十分だった!
実際にアナログ時計に付けて1週間ほど使ってみましたが、確かにこれはいい。腕時計として違和感なく身に付けていられるうえに、しっかり通知も受け取れます。ディスプレイを持ったスマートウォッチのように、誰からどんな内容というところまでは分かりませんが、自分の場合、電話は白、LINEは緑、Facebook Messengerは青と割り当てているので、それぞれの色が振動とともに点滅。「お。誰かLINEを送ってきた」「Messengerってことは仕事がらみかな。誰だろう」と分かりました。
確かにディスプレイがあって、そこでメッセージ内容が見られるのは便利です。しかし、どのみちスマートフォンを取り出して見ることを考えると、何の通知かが分かるだけでも十分でした。逆に振動するだけ、LEDが1色点滅するだけという通知の場合、常にブルブルぴかぴかしているだけになって、うっとうしく感じてしまったでしょう。
実は時計の通知をじっくり見るデメリットというのもあります。打ち合わせのときにスマートウォッチに届いた速報が気になって、つい見てしまったことがありました。すると「あ、お時間ないですよね、申し訳ありません」と言われてしまったのです。相手には時間を気にしている人に見えてしまったと思います。ちょっと失礼なことをしてしまいました。
wena wristの本体はちょうど手首の下側です。机の上に自然に腕を置いた状態で点滅を確認できます。しかも相手には見えません。緊急の通知を受けたときだけスマートフォンを手に取ればいいので安心です。
電子マネーを使えるようにしておくと安心
冒頭でも紹介していますが、wena wristにはFeliCaチップが内蔵されており、楽天Edy、iD、ANA Skipサービス、dポイントカード、ヨドバシカメラゴールドポイントカード、QUICPayが使えるようになります。
今回は「おサイフ」アプリをiPhoneにインストールして、楽天Edyを使えるようにしてみました。メニューから「楽天Edy」を選択して、後は指示に従って操作していくだけです。
初めて利用する場合はユーザー登録と初期設定が必要です。またチャージ用のクレジットカード番号を登録すると、利用できるようになるのが翌日正午からなので、多少時間はかかりました。
しかし、最近のレジではどこでも対応サービスとして見かける「楽天Edy」なので、使えるようにしておいて損はありません。
これで手首をかざすだけで、支払いができるようになります。電車には乗れませんが、お金の受け渡しに時間を取られません。小銭でポケットが膨らむこともありません。
何より荷物が多いときの支払いがラクです。スマートウォッチでの支払いといえばApple Watchがありますが、あれは手首をひねってからかざします。「wena wrist」は手を伸ばしてかざすだけ。1アクション少なくて済みます。
電子マネーを使えばお財布を探さなくてもいいのですが、そこそこチャージしておくと、万が一お財布をなくしたときにもなんとか過ごせる可能性は大。しかも、wena wristは手首にしっかり巻き付けてあるので、仮に泥酔してもwena wristそのものを紛失する可能性は少ないでしょう(誰が見ても欲しくなるような高級時計につけていた場合は分かりませんが)。体1つになってしまったとき、手首の電子マネーに助けられるかもしれません。
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