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「HEIF」「HEVC」っておいしいの? iOS 11で変わった画像・動画形式を知る荻窪圭のiPhoneカメラ講座(3/4 ページ)

iPhone 7/7 Plus以降の機種において、iOS 11から撮影した写真・動画の標準ファイル形式が変わった。一体、従来とは何が違うのだろうか……?

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「高効率」で保存した写真の互換性はどうなる?

 HEIFとJPEGとの間には全く互換性はない。高効率(HEIF形式)で撮影した写真が「スマホ・PCのアプリが非対応ゆえに見られない」とうトラブルが起こる事も考えられる。これでは困る。

 しかし、心配は不要だ。iOS 11には他のアプリや端末に高効率写真を渡そうとすると、状況に合わせてJPEG形式に自動変換する仕組みがある。これがミソだ。

 例えば「Facebook」「Instagram」「Twitter」といったSNSアプリで写真をシェアしようとすると、JPEG形式に変換してからアプリにデータを渡している。なので、高効率で撮影した写真も問題なくシェアできる。

 また、AirDropで高効率写真を転送する場合も、転送先がiOS 11以降のiPhone/iPad(※3)またはmacOS High Sierraをインストール済みのMacなら高効率のまま、iOS 10までのiPhone/iPadまたはmacOS Sierraまでをインストール済みのMacならJPEG形式に変換してから転送するようになっている。

※3 高効率での撮影に非対応の機種でも、再生はできる(ただし高効率動画の再生には一定の制約がある)

iPhone 8 Plusで撮影した写真をiOS 11にしたiPhone 6sにシェア
iPhone 8 Plusで高効率撮影した写真を、iOS 11にバージョンアップしたiPhone 6sにAirDropでシェア。HEIF形式(HEICファイル)のまま転送できている
iPhone 8 Plusで撮影した写真をiOS 10のままのiPhone 6s Plusにシェア
iPhone 8 Plusで高効率撮影した写真を、iOS 10でとどめている「iPhone 6s Plus」にシェア。JPEG形式に変換されている

 実用上の問題は、今のところない……ように思えるが、1つだけ注意しなくてはいけないケースがある

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