調査リポート
シニアがスマホに移行するきっかけ 男性は「使いたい機能があった」、女性は「家族の勧め」が1位
NTTドコモが設立したモバイル社会研究所は、シニアのICT利活用生活の検討に関する調査を発表。シニアがスマホに移行するきっかけは、男性は「使いたい機能があった」、女性は「家族の勧め」が1位と性別によって大きく異なることが分かった。
NTTドコモが設立したモバイル社会研究所は、11月6日にシニアのICT利活用生活の検討に関する調査を発表した。調査時期は2017年3月、調査対象は全国60〜79歳の男女で2936のサンプルを回収した。
調査では、2017年1月時点でシニアの36%がスマートフォンを所有していることが分かった。どのようなきっかけで所有したのかを分析したところ、最も多い理由は「使いたい機能があった」で、次いで「まわりの勧め」「ガラケーが使えなくなった」となる。これを「能動的」「受動的」に大別すると、おおよそ半々に分かれた。
統計的手法で分析した結果、最も強く「能動的」「受動的」に関係していたのは「性別」で、男性は「使いたい機能があった」、女性は「家族からの勧めがあった」の構成比が高い。一方、年代による差異は小さいことが分かった。
さらに、所有した時期ときっかけを時系列に見ると「使いたい機能があった」が下がり、「フィーチャーフォンが壊れた・安い」「周囲がスマホを持っている」が増えている。
関連記事
- シニアのスマホ利用率は48.4%、iPhoneユーザーは33.6%
シニアコムは、50歳以上の男女を対象とした「スマートフォンに関するアンケート」を実施。スマートフォンの利用率は48.4%、フィーチャーフォン利用率は41.8%となり、男女共にスマートフォン利用者は60代が一番多くなった。 - 切り替えの決め手は「インターネット機能」「画面の大きさ」――シニア世代スマートフォン利用動向調査
MMD研究所が「2015年シニア世代のスマートフォン利用動向調査」を実施。フィーチャーフォンからスマートフォンへの切り替えの決め手は「インターネット機能」「画面の大きさ」が半数以上となった。 - シニアのスマートフォン所有率は48.2%、タブレット所有率は30.5%に
MMD研究所は、6月22日に「2017年シニアのスマートフォン利用に関する調査」の結果を発表。シニアのスマートフォン所有率は48.2%、タブレット所有率は30.5%と前年より増加し、利用端末のブランドは「iPhone 6/6 Plus」「Xperia」が最も多い。 - スマホが月額800円から ドコモが「シニアはじめてスマホ割」を提供
ドコモが「シニアはじめてスマホ割」を提供。60歳以上のユーザーを対象に、月額料金を最大1520円割り引く。「かんたんスマホ講座」1回分を無料で利用できるキャンペーンも実施する。 - シニア層の格安SIMユーザーは7.2%――MMDの調査
MMD研究所は、60〜79歳を対象とした「シニアのスマートフォン、タブレットの所有に関する調査」を実施。スマートフォン所有率は38.5%で、2015年より10.7ポイント増となった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.