“カメラフォン”の異名はだてじゃない! 「OPPO R11s」徹底検証:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)
ついに日本参入を果たした中国OPPO。その第1弾スマートフォン「OPPO R11s」はカメラがウリ。さっそく試してみるのである。
予想以上にキレイな「ポートレートモード」
前置きが長くなりましたが、まずはR11sの写りをどうぞ。
ポートレートモードで撮ったのがこれ。
すごい! いやあ、これはキレイに撮れている。背景のボケ方もほどよいし、肌も不自然になりすぎず、キレイで滑らか。
これで撮られたら、うれしいわ。
では、もうちょっと細かく見てみる。
まずは通常の「写真」モード。このモードでも顔はしっかり検出する。
撮影画面の右下にある「顔」アイコンをタップすると、「ビューティーレベル」を設定できる。デフォルトは「オフ」で、オンにした場合はレベルを「1」から「6」まで調整できる。
では、取りあえず「オフ」の時と標準的な美肌になる「レベル3」のときを見比べてみよう。
明らかに変わったのは、顔が明るく写るように露出が補正されたこと、顔の陰影が柔らかくなったこと、肌が滑らかになったことの3点。
これは良い。
さらにポートレートモードにすると、iPhoneを意識したのか、2倍のデジタルズームがかかってちょっと望遠になる。iPhoneと違うのは、人型をタップすると「2倍」と「等倍」を切り替えられること。
ポートレートモードで撮ると画像サイズも変わる。写真モードで撮った場合は16M(4608×3456ピクセル)で保存されるが、ポートレートモードでは望遠側は8M(3264×2448ピクセル)、広角側は20M(5184×3880ピクセル)で記録されるのだ。
望遠側で画素(ピクセル)数が減っているのは、たぶん望遠側にすると素直に中央部をデジタルズームで切り取っているから。一方、広角側は、デュアルカメラの両方のデータを使って奥行きを出した(≒背景をぼかした)結果、デュアルカメラの高画素の方(2000万画素センサー)の情報をベースにしているから元画像そのままのサイズで出しているんじゃないかと思う。
素直なのかややこしいのか分からんが、まあスマホ上で画像を扱う分には気にしなくても良い話だ。
Huaweiの2機種と比べてみると?
さてここで、同じくビューティー機能に定評のあるHuaweiの「HUAWEI P10」と「HUAWEI Mate 10 Pro」にも登場願おう。
P10とMate 10 Proは、「ポートレート+芸術的ボケ味」にして、ビューティーレベルはデフォルトの「5(ちょうど真ん中あたり)」で撮ってみた。
結果はこちら。
P10とMate10 Proも意外に違っていて面白い。Mate 10 Proの方は彩度が高くて肌色もしっかり出ている。一方、P10は肌がやや白め。
色や階調の違いを分かりやすくすべく、R11sを含む3機種で撮った写真を並べてみる。
どれが良いかは好みもあるわけだが、ボケ具合も含めて一番ナチュラルでいい感じなのはR11sかも。色も明るさもボケ具合もほどよい感じ。
お次は室内写真。どれもポートレートモードで、背景ぼかし付きで撮影。
並べるとこんな感じ。
R11sは「暗所にも強い」とうたっている。並べてみると、明らかにR11sが他より明るくて色もキレイ。肌の色がわざとらしいかもしれないけれど、そもそも「わざとらしい」なんて言いだしたら成り立たない「スマホ」という世界に生きてるカメラなわけで。
関連記事
- 海外での成功は通用しない? OPPOは日本で“実体験”できる場所を提供すべき
中国のOPPOが日本に参入。販売シェア世界4位を誇るOPPOは日本でも通用するのだろうか? 筆者は、海外の成功体験は日本ではほとんど通用しないと考える。 - 操作性やカメラの実力は? OPPOの日本初スマホ「R11s」レビュー
中国メーカーのOPPOが日本に参入し、第1弾スマホとして「R11s」を投入する。この端末を一足早く試せる機会を得られたので、ファーストインプレッションをお届けする。 - OPPOの第1弾スマホ「R11s」は2月9日発売 約6型有機ELにデュアルカメラ搭載で約6万円
OPPO Japanが日本で最初に投入するスマートフォン「R11s」の発売日が2月9日に決定。価格は6万円(税別)。スリムな金属ボディーにデュアルカメラや6.01型有機ELを搭載している。 - 「iPhone 7 Plus」が2017年の中国スマートフォン市場で2位に──Counterpoint調べ
2017年の中国スマートフォンモデル別市場シェアで、「iPhone 7 Plus」が2位に、「iPhone 7」が5位にランクインした。1位は中国メーカーOppoの「R9」。10位まで、Apple以外はすべて中国製品だった。 - IFAで見た中国スマホ 18:9の縦長ディスプレイが新しいトレンドに Huaweiも?
ディスプレイの縦横比が従来の「16:9」よりも縦長な「18:9」のディスプレイを採用した製品が中国メーカーで増えている。IFA 2017の新製品を見たところ、その傾向が進んでいることが顕著に分かった。新型iPhoneもこのトレンドに拍車を掛ける?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.