調査リポート
データ端末は"据え置き型”が好調で市況回復へ BCN調査
BCNは、ECサイトから収集した実売データサービス「BCNランキング」をもとにしたデータ通信端末市場の調査結果を発表。スマートフォンの普及とテザリングの認知拡大で縮小傾向を辿っていたが、2017年には据え置き型の台頭で回復の兆しを見せている。
BCNは、3月8日にデータ通信端末市場の調査結果を発表。本調査は家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」をもとにしている。
データ通信端末市場はスマートフォンの普及とテザリングの認知拡大により、2015年〜2016年にかけて縮小傾向にあった。2015年2月の販売量を「100.0」とした台数指数で見ると、2016年11月の指数は「49.6」とほぼ半分の規模になっていたが、2017年には一転して市況が回復。2018年初頭まで100前後で指数が推移し、総じて堅調な数値となっている。
どのような製品が回復に貢献しているか調べたところ、2017年1月から据え置き型の比率が徐々に高まり、ここ数カ月はほぼ半数を占めるまでに拡大。2016年は外付け(モバイルWi-Fiルーター)がほぼ100%を占めていたが、据え置き型の台頭が市況回復を支えていることが判明した。
据え置き型は2016年12月にソフトバンクが発売した「Airターミナル3」、2017年2月に発売したHuaweiの「Speed Wi-Fi HOME L01(HWS31)」などが発売。これらの製品は、工事不要で手軽にインターネット回線を敷設できることから人気を集めている、とBCNはみている。
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