約60%が電子マネー決済を活用 今後にも期待――Zaimの2018年消費動向調査から
個人向け家計サービス「Zaim」を運営するZaimが2018年の消費動向に関する調査結果を発表。よく利用した決済方法のうち電子決済は約60%となり、約38%が今後とくに利用したい決済方法で「電子決済」と回答した。
個人向け家計サービス「Zaim」を運営するZaimは12月27日、2018年の消費動向に関する調査結果を発表した。対象はZaimを利用する10〜60代以上の男女417人で、12月18日から24日にかけて調査を行った。
「2018年に購入してよかったもの」という質問には、約47%が「家電」と回答。その半数がIoT関連製品を挙げ、30〜40代の男女を中心にGoogle Home、Amazon Echoなどのスマートスピーカーやウェアラブル端末、お掃除ロボットなどが人気を集めた。消費の多かったカテゴリは「自己投資」が約21%で最も高く、2019年は「旅行」という回答が約39%となった。
よく利用した決済方法で最も多かったのは「クレジットカード」の約70%。「交通マネー」「Edy 」「iD」 「nanaco」 などの電子決済の利用は約60%で、利用した電子決済の最多は「交通マネー」となった。「今後、とくに利用したい決済方法」という質問には約38%が「電子決済」と回答し、「Kyash」「LINE Pay」「PayPay」といったポイント還元などがあるサービスを積極的に使いたいという声が大半を占めたことからもキャッシュレス化社会への期待の高まりが伺える。
また、Zaimの利用状況から調査したところ、10月5日にスタートしたスマートフォン向け決済サービス「PayPay」が12月4日から中旬にかけて実施した大型キャンペーン時期には、通常時に比べ平均およそ241倍、最大およそ500倍も利用額が上昇したことが分かった。
関連記事
- 自販機での交通系電子マネー利用は約6割(首都圏) NTTコムの調査から
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションらは、11月15日に「清涼飲料水の自動販売機での購入に関する調査」の結果を発表。自販機で購入する際の決済で交通系電子マネーの利用が約6割に達し、現金での購入を全くしない層も確認できた。未来の自販機にはスマホアプリとの連動による「レコメンデーション+α機能」などに期待が寄せられていることが分かった。 - テスティーの若年層向け電子マネー調査 保有率は52.8%、利用率第1位は「交通系」
テスティーが10〜20代を対象とした電子マネーに関する調査を実施。電子マネー保有率は52.8%で、利用率第1位は「交通系」。決済場所は「コンビニ」や「交通機関」に集中していることが分かった。 - スマホ決済で最も使うのは「Apple Pay」 ジャストシステムの調査
ジャストシステムは、7月26日に「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年6月度)」の結果を発表。公共交通機関をはじめ34.5%はコンビニでの支払いに現金を使わず、ほかの世代に比べて10代〜20代には「スマホ決済」が浸透していることが分かった。 - 現金以外を利用する理由は「ポイントがたまるから」 楽天リサーチの調査
楽天リサーチは、6月29日に「キャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表。男性20代・30代の4人に1人はスマホアプリの決済サービスを利用し、現金以外を利用する理由は「ポイントが貯まるから」がトップとなっている。 - スマホ決済サービスの認知は85%も、利用率は10%未満 MMD調査
MMD研究所は、12月14日に「スマートフォンでの決済に関する調査」の結果を発表。スマートフォン決済サービスの認知は85.0%で、利用しているサービス上位は「おサイフケータイ」「LINE Pay」「Apple Pay」。QRコード決済の認知度は51.6%で、うち利用者は1.9%となった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.