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トレンドを押さえつつ完成度が高い「Galaxy S10+」のカメラ 「ベストショット」ガイドも面白い荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

背面にトリプルカメラを搭載した「Galaxy S10+」は、F値が2段階で切り替わるのが特徴。これでもかというほど上手な撮影方法をガイドしてくれるカメラアプリも面白い。画質も安定感があり、2019年のスマホカメラのトレンドをしっかり押さえつつ完成度が高いのだ。

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人をきれいに撮れるか背景はきれいにボケるか

 では、いよいよ人を撮ってみよう。

Galaxy S10+

 もちろん、人を認識する。「人」と「人々」と「顔」と幾つかパターンがあって、顔がアップになると「顔」となる。上半身全部が写っているくらいだと「人」。

Galaxy S10+
右上に「顔」アイコン
Galaxy S10+
ちゃんとベストショットガイドに従って撮影。望遠カメラで。曇天下だったけど肌色もナチュラルにちゃんと出ている。ビューティー機能は使っていない(あるけど)

 さて、人を撮るなら「ライブフォーカス」。やっと背景ボケの話だ。ライブフォーカス時は通常の「ぼかし」の他に、回転や放射、さらにカラーポイントも選べる。下のスクリーンショットは「回転」ボケのもの。

Galaxy S10+
ライブフォーカス時はボケ具合とボケの種類を選べる

 では4パターンそれぞれどうぞ。

Galaxy S10+
通常の背景ボケ。人物以外はいい感じにボケていて、エッジも比較的優秀なり。
Galaxy S10+
放射状のボケ。ぎゅわんと目立たせたいときに
Galaxy S10+
回転状のぼけ。ぐるるんとさせたいとき(ってなんだよ)。上手に使うとかなり印象的なボケになる
Galaxy S10+
これが傑作。ちゃんと人物部分だけカラーで背景をモノクロにしてボカしてくれている。こういう印象的な写真をさっと撮れるのはよいアイデア

 もちろん、人以外でもぼかしはかけられる。

Galaxy S10+
招き猫に放射状ぼかし

 続いてはインカメラ。インカメラは中央上部ではなく端っこについていて、その上に目立たない。「撮るときにどこを見ればいいの?」と聞かれちゃったレベル。そのくらいよくできているわけだが、作っている側もそれは分かっているようで、インカメラに切り替えたとき、一瞬、カメラの周りを白い光がしゅっと流れて教えてくれる。

Galaxy S10+
インカメラに切り替えた瞬間だけ、カメラの周りを白い光がくるんと一周してカメラの場所を教えてくれるが、もうちょっと分かりやすくしてもいいんじゃないか

 インカメラもデュアル……だが、1つは深度を測る用。インカメラ時もきれいなライブフォーカスをかけられるのだ。

 インカメラ時は広角と標準の2つを切り替えられる。といっても使うカメラは1つだけ。広角側が本来の画角であり、35mm判で25mm相当。望遠側をタップすると32mm相当になり画素数も少し減る(つまり「クロップ」される)。レンズはF1.9で約1000万画素だ。

Galaxy S10+
インカメラで自撮り中。画面下を見ると、人が2人(25mm相当)と1人(32mm相当)のアイコンが。これで画角をちょっと切り替えられる

 写りの違いはこんな感じ。

Galaxy S10+
広角で自撮り。隣に透明人間が座っていると思ってください。2人で撮れる、あるいは背景も入れられるということで
Galaxy S10+
望遠側で自撮り。1人で撮るときに。まあクロップするだけなので普段は広角で撮ればいいと思う

 ビューティーモードも設定できる(同等の設定をアウトカメラでも可)。

Galaxy S10+
顔のセッティング中。顔のトーン、顎周り、目、鼻、口とすごく細かくいじれる

 彼女の好みで撮ってもらったのがこちら

Galaxy S10+
いい感じに美肌かかっています。やりすぎないところがいい

 まあ何というか、うまいもんだなあと思う。不自然さもあまりないし、でもよく見ると、しっかり美肌処理かかっているし。

 で、ウリはインカメラでの「ライブフォーカス」、つまり背景ボケなんだが、残念ながら撮りそびれてしまったので、猫写真で勘弁。

Galaxy S10+
ももに乗っかったうちの猫で試してみた、インカメラのライブフォーカス。さすがにヒゲの先は切れているけどけっこう優秀

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